フロントエンドLSIがプレビューに効果的
仕事でないときも持ち歩き、発表会などの取材にも持ち込んでみたが、シャッター速度優先か絞り優先、コンティニュアスAFでの撮影は負荷が少なく快適だった。顔検出からの動体追従にしても、ロックオンAFスタートの撮影にしても、画面のほぼすべてがフォーカス点であるため、追いかけながらの撮影がラク。フロントエンドLSIによって、連写したあとでもすぐにプレビューが確認できるのも、α7やα7IIよりも便利に感じた部分だ。
オートサロン2017でも使用してみたが、長期戦となるとやはりバッテリーの減りが気になった。フォーカスやスポット測光については使い勝手がよくなっており、ポートレート向けでもある。USBケーブルで給電しながら撮影できるので、バッテリーチャージャーを持ち運びしなくてもいい。これは荷物が減って助かるので、USB充電信仰が高まる結果になった。
以下、ブラブラと撮影しつつ、いくつかテストをしてみた写真になる。
SEL50F14Z 絞り優先 F8 1/200 ISO100 AWB(標準) スタンダード。APS-Cセンサーにフルサイズ対応レンズを組み合わせると、レンズの美味しい中央部だけを使うので、描写については良好に尽きる。なお、この写真はガラス越しで、ちょっとガラスの色が入ってしまっている |
絞り優先 F2.8 1/4000 ISO3200 AWB(雰囲気優先) スタンダード DRO LV1。走行中の車内からのカット。EVF 120fpsとタッチ操作によるフォーカス変更はけっこう便利に感じた |
絞り優先 F2.8 1/3200 ISO3200 AWB(標準) 夕焼け(彩度+1) DRO LV1。走行中の車内から、やや遠くに見えた船に対してロックオンAFを開始して、その途中で撮影したもの。かなり信頼して使用できる |
さて、本稿の掲載タイミングは、CP+2017直前だ。ソニーブースにはもちろん、α6500が展示され、Eマウント用レンズを試すことができるハズだ。今回のようにフルサイズ対応レンズをセットしてみて、サブ機的な使い方や、イメージセンサー付きテレコン的な使い方を検討してみるのもいいだろう。