セイコーエプソン、およびエプソン販売は21日、ホームプロジェクター dreamio(ドリーミオ)シリーズの新製品となる、4KとHDR映像に対応した「EH-TW8300W」「EH-TW8300」、および3,000ルーメンの明るさを実現した「EH-TW6700W」「EH-TW6700」の発表会を開催した。

■エプソン、4K・HDR対応と高コントラストの新型ホームプロジェクター

EH-TW8300W/8300は、エプソンとして初めて4KとHDRに対応したホームプロジェクター。映像(明暗)の豊かな表現力が特長で、映画を始めとした様々なコンテンツを臨場感あふれる大画面で視聴できる。参考価格(税別)は、ワイヤレスに対応したEH-TW8300Wが399,980円、EH-TW8300が369,980円で、発売時期は8月下旬を予定している。

EH-TW8300W/8300

一方のEH-TW6700W/6700は、昼間のリビングでもシャープでくっきりとした映像が楽しめる、3,000ルーメンという明るさに対応したモデル。Bluetoothオーディオにも対応しており、同じくBluetooth対応のスピーカーやヘッドホンなどとワイヤレスで接続できる。参考価格(税別)は、ワイヤレスに対応したEH-TW6700Wが229,980円、EH-TW6700が199,980円で、発売時期は9月を予定している。

EH-TW6700W/6700

発表会の冒頭、エプソン販売 取締役 販売推進本部長の鈴村文徳氏が登壇して販売戦略について説明した。新製品はホームシアターファンの期待に応える高画質を実現しつつ、コストパフォーマンスの良さも追求。全ラインナップの中では、ハイエンドモデルとエントリーモデルの間を埋める存在に位置付けた。新規ユーザーの取り込みも意欲的に行っていく考えだ。

「梅雨が明けていない。こんなときこそ家でホームシアターを楽しんでいただける」とエプソン販売 取締役の鈴村文徳氏。新製品はハイエンドとエントリーの間を埋める位置付け

今回、エプソンではいくつかの新たな技術を採用することで、プロジェクター導入のハードルを低くする試みを行った。例えば、新製品にはワイヤレス対応モデルを用意し、配線の悩みを解決する。また、従来製品よりも明るい映像を投影できるようにした新モデルでは、壁に投影して楽しめるため、専用のスクリーンが必要なくなる。これに加え、「ホームプロジェクターのある暮らし dreamio style」として、各年代に応じた利用シーンを設定。消費者に身近なユースケースを通じて、新規ユーザーにも使い勝手を分かりやすくアピールしていく。

エプソンでは「ホームプロジェクターのある暮らし dreamio style」として、各年代に応じた利用シーンを分かりやすく消費者にアピールしていく

具体的には、映画鑑賞が趣味の50代男性には映画館に匹敵する画質の良さがウリになる。写真が趣味の60代男性には、作品の品評会に利用できる点を強調。

30代女性には、普段のテレビ視聴にも適していることを紹介。女性は部屋のインテリアにもこだわる人が多いため、大きなテレビを置かなくて済むことがアピールポイントになるという。20代男性には、ゲームやWeb動画の視聴が楽しめること、ワンルームの小さな部屋でも大画面で利用できることを説明していく。

ホームプロジェクター市場の裾野を広げるべく、イベント会場に設置するなどして露出を増やす。またレンタルサービスも実施する

このほか製品を実際に体験できる場所として、家電量販店での展示に力を入れる。イベント会場などにも設置して、製品の露出を増やしていくという。引き続きレンタルサービスも実施し、貸出期間は4日間、利用料金は6,000円だ。

エプソンは今回、これからの1年間におけるホームプロジェクター製品の販売台数目標を約27,000台に設定した。鈴村氏は「幅広い層の方にコミュニケーションを図り、ホームプロジェクター市場の裾野を広げていきたい」と話していた。