2月4日に発売された、日本マイクロソフトのSurfaceシリーズ新製品、13.5型・デタッチャブルタイプの2in1 PC「Surface Book」。最上位モデルを誰よりも早くレビューする後編では、その実力を各種ベンチマークで解剖していく。物欲を刺激されているユーザーは必見だ。Surface Bookのほかに、比較用として、12.3型Windows 10タブレット「Surface Pro 4」も用意した。
【レビュー】触ったぞ! Microsoftのハイエンド2in1 PC「Surface Book」(前編) |
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CPU周りのスペックに目立つ差はなし
画面サイズやキーボードの使い勝手など分かりやすい違いはあるものの、スペック重視でどちらかから選ぼうという場合、Surface Bookのコストパフォーマンスは気になるところだろう。今回の各ベンチマークは、キーボードを装着した状態で行っている(Surface Pro 4はタイプカバー)。
Surface Pro 4にはCPUとメモリ容量、ストレージ(SSD)容量の違いで6モデルがラインナップされているが、今回はCPUがIntel Core i7、メモリ容量が8GB、SSD容量が256GBのモデルと比較した。
マイクロソフトストアの価格は、Surface Bookの最上位モデルが税込372,384円、今回用意したSurface Pro 4が税込231,984円だ。なお、Surface Pro 4の最上モデルは、CPUがCore i7、メモリ容量が16GB、SSD容量が512GBとなり、こちらの価格は税込312,984円。Surface Bookの最上位モデルとは、価格差が約6万円ある。
まずは「CPU-Z」と「GPU-Z」でCPUやGPU周りの数値を見比べてみよう。Surface Bookの情報は前編に掲載したものと同じだ。
Surface BookのCPU-Z情報(クリックで拡大)。Graphicsタブでは、Intel HD Graphics 520とNVIDIA GeForce GPUをプルダウンで切り替えて表示しているが、NVIDIA GeForce GPUは表示が「Graphic Device」となっている |
Surface BookのGPU-Z情報(クリックで拡大)。Surface BookのGPU-Zの情報。左側の2画面はIntel HD Graphics 520、右側の2画面はNVIDIA GeForce(1GB GDDR5) |
Surface Pro 4のGPU-Z情報(クリックで拡大)。Sensorsタブでは各情報の推移が表示できるが、Surface Pro 4のIntel HD Graphics 520ではTemperature(温度)をはじめ表示されない項目が多い |
CPUは両機種とも、14nmプロセスルールの第6世代Intel Coreプロセッサ(開発コードネーム:Skylake)、Intel Core i7を搭載している。Surface BookはIntel Core i7-6600U(2.60GHz)、Surface Pro 4はIntel Core i7-6650U(2.20GHz)であり、CPUの処理速度だけで比べるとSurface Bookのほうが若干高くなる。とはいえ両者とも、2コア4スレッド、ターボブースト時の最大周波数が3.4GHz、キャッシュメモリが4MB、TDPが15.0Wと、近いスペックであることは間違いない。
グラフィックスは、Surface Pro 4がCPU内蔵のIntel Iris Graphics 540であるのに対し、Surface BookはCPU内蔵のIntel HD Graphics 520に加えて外部GPUのNVIDIA GeForceを搭載している。メモリは両者ともDDR3のデュアルチャネルモードだ。
では、実際のベンチマークテストの結果を比較していこう。