楽天モバイルは1月28日、「5分間かけ放題」「楽天メール」「楽天モバイル 海外SIM」の新サービス発表会を行った。

楽天モバイル、新サービス発表会を開催

3つの新サービスを発表

携帯電話料金については、大手キャリアで「2年縛り」の契約方式や長期利用者の不公平感などが問題となっている。総務省は2015年10月に料金引き下げに関わるタスクフォースを開催、同12月には「スマートフォンの利用料金負担の軽減及び端末販売の適正化に関する取組方針」を策定し、各社に料金設定見直し等の対策をするよう求めている。

2015年の携帯電話に関する動き

こうした状況の中、格安スマートフォンサービスを提供する楽天モバイルが新たに発表した新サービスが「5分間かけ放題」「楽天メール」「楽天モバイル 海外SIM」。特徴は、大手キャリアよりも大幅に安い料金設定だ。

1月28日より開始する「5分間かけ放題オプション」は、MVNOとして初となる電話回線を使用した回数無制限の通話定額オプションサービス。格安通話サービス「楽天でんわ」での1回5分以内の国内通話を月額定額で発信できる。申し込みは楽天モバイルの通話SIMユーザーが対象となり、月額料金は850円(税別)。通話時間が5分を越えた場合は30円あたり10円(税別)で話し続けることが可能だ。

例えばNTTドコモで「カケホーダイライトプラン」「SPモード」「データMパック(5GB)」に加入している場合、月額料金は約7,000円(税別/使用期間5年未満/2年間の定期契約あり)となる。一方、楽天モバイルで通話SIMの「5GBプラン」「5分間かけ放題オプション」を契約した場合、月額合計料金は約3,000円。NTTドコモと比較すると、約4,000円安く利用できるという計算になる。携帯電話料金を安く抑えたい、という人は検討する価値がありそうだ。

ただし、格安通話サービスである楽天でんわでは、フリーダイヤル、ナビダイヤル、110番などの3桁番号への発信はできない。上記の番号へ電話したいときは、楽天モバイルの通常の電話サービスを選択して発信しなくてはならないので注意が必要だ。

大手キャリアとの料金比較

同じく1月28日より開始する「楽天メール」は、楽天モバイルユーザーが無料で「@rakuten.jp」のドメインを利用できるサービス。楽天銀行などの楽天グループ金融サービス利用開始時に必要な認証用メールアドレスとしても利用可能だ。

「楽天モバイル 海外SIM」は海外向けのSIMで、楽天モバイルの通話SIM及びデータSIMの契約者でなくとも音声通話やデータ通信を使うことができる。料金プランは地域ごとに一定の金額で利用できる「地域別パック」と広域な国で利用した分だけ請求される「クレジット」から選択する。初期費用は3,000円で、あらかじめ30MBのデータ通信容量が無料チャージされている。サービス開始日は3月10日を予定している。

海外利用も安く