ソニーのデジタル一眼カメラ「α58」は、エントリークラスのデジタル一眼レフカメラだ。ミラーレスカメラが主流になっている中、カメラらしいファインダーや軍艦部があるカメラらしいスタイル。ファインダーを覗きながら、液晶モニターのライブビューを見ながら、どちらのスタイルでも快適に撮影できる点が特徴だ。
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ソニー、有機ELファインダー搭載のエントリー向けデジタル一眼「α58」 (2013年7月25日)
高速AFで被写体を追尾
α58は、エントリークラスながら、新開発の有効2,010万画素「Exmor APS HD CMOSセンサー」を搭載したデジタル一眼レフカメラ。画素数が多くなったことで、高級レンズの性能がより発揮できるようになった。2,000万画素クラスのセンサーは、APS-Cサイズであれば、まだメリットが大きい。
画像処理エンジンの「BIONZ」は、新センサーに最適化し、さらに「エリア分割ノイズリダクション」を搭載した。これは、上位カメラの「α99」にも採用されたノイズリダクション技術で、撮影時のシーンに応じて画面を分割して処理し、ノイズを低減しつつ、解像感を維持するための機能だ。
標準ISO感度はISO100~16000、画像を連写合成する「マルチショットNR(ノイズリダクション)」ではISO25600相当での撮影も可能。前モデルの「α57」も同等だったが、センサーの高解像度化でも画質が維持されているようだ。
本体は従来の「α」シリーズのデザインを踏襲しており、全体的に丸みを帯びたなで肩のデザインなど、基本的なスタイルは変わらない。本体サイズは約128.6(W)×95.5(H)×77.7(D)mm、約573gで、α57が約132.1×97.5×80.7mm、約618gだったから、数mmずつ程度小さく、わずかに軽くなっている。ミラーレスカメラに比べて「コンパクトな一眼」というわけではないが、一般的な「デジタル一眼レフカメラ」に比べるとコンパクトにまとまっているだろう。
「α」シリーズらしい丸みを帯びたなで肩のデザイン。しっかりしたグリップやマウント部周辺の赤いリングなど、精悍な印象もある |
本体背面。円形の十字キー、Fnボタン、Movieボタンなど、基本的なボタンレイアウトは「α57」と変わらない |
本体上部にはシャッターボタン付近にZOOM、ISO感度ボタンが配置されている。α57に比べると、ZOOMボタンがこの位置になり、露出補正ボタンと入れ替えられた |
内蔵フラッシュ付近にあるステレオマイクの形状が変わるなど、いくつかの変更点もある |
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