ペンタックスリコーイメージングの「PENTAX K-01」は、Kマウントを採用したミラーレスカメラだ。従来よりペンタックスが展開していた一眼レフ機「K」シリーズから、ミラーボックスや光学ファインダーを省くことで、これまでのカメラとはひと味異なるユニークなデザインを実現している。その画質と機能、使い勝手はどうなのか。実写レビューをお伝えしよう。

「PENTAX K-01」

何より目を惹くのは、その斬新なボディスタイルだ。面を意識した直線的な箱型ボディをベースにして、円柱形のダイヤルや丸いボタンを各所に整然と配置。積み木を組み合わせたような形状であり、カラフルなショートケーキのようにも見える。フィルムカメラ時代の旧タイプの書体をあしらったメーカーロゴや、縦のストライプを刻んだグリップラバーなど、細部にもこだわりが感じられるデザインだ。

外装はプラスチック素材で、モードダイヤルや電源スイッチ、シャッターボタンなどにはアルミ合金を採用する。クッキリとした色で塗り分けたカラーリングからは、トイカメラのような雰囲気も感じられるが、だからかといって安っぽい印象は受けない。これまでのカメラにはなかった、明るくポップなイメージが漂っていて、新しい道具を手に入れたようなワクワクした気分になれる。そんなデザインだ。

平面を多用した個性的なデザイン。カラーバリエーションは3タイプ

標準ズーム「smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL」を装着した状態

ボディサイズは約W121×D59×H79mm。これまでの同社の一眼レフ機に比べると、横幅はあまり変わらないが、ペンタプリズム部の膨らみがない分、高さがかなり低くなっている。出っ張りが少ないので、バッグへの収納性は良い。ただし、ミラーレスカメラとしてはやや大柄の部類だ。ホールド感については、グリップ部の凹凸が小さいため、筆者の大きな手にはあまりしっくりこなかったが、持ちにくいというほどではない。

気になったのは、ラバー製端子カバーの装着感があまり良くないこと。SDカードスロットは端子カバーの中に入っているが、カードを出し入れするたびに、ラバーをきっちりと閉じるのに手間取ってしまう。バッテリやレンズの着脱、各種ボタンの操作感については特に問題はない。

天面にはポップアップストロボを内蔵。外部ストロボの装着もできる

リチウムイオン充電池を採用。CIPA準拠の撮影可能コマ数は約540枚

記録メディアは、SD/SDHC/SDXCカードに対応する