--- 話を「XPS 13」に戻します。昨秋から、さまざまなメーカーがUltrabookの製品をリリースしていますが、そういった他社製Ultrabookと比較しての「XPS 13」のアドバンテージはどこだと考えていますか。

小林 妥協のない製品、という点でも十分にアドバンテージだと思っていますが、もうひとつ挙げるとすれば前述したサポートサービスの部分ですね。具体的に言えば、「プレミアム電話サポート」の存在です。このサービスの特徴は、デルがインストールして出荷しているものに限らず、お客様がインストールしたソフトウェアまわりのサポートも行なう点です。いままでも「デルヘルプデスク」というサービスで、期間や回数などを限定して、ソフトウェアの対応もしていました。しかし、24時間365日、しかも何度でもOKというところまで踏み込んでいるのは、今回がはじめてになります。

--- このところ、他社からも同様のサポート強化の動きがありますね。

小林 確かに。ただ、他社さんが同様のサービスを実施するとなると、かなりの準備が必要になると思います。直販でやっており、ユーザーのニーズが手に取るようにわかる弊社だからこそのサービスだと考えています。

--- サポート体制の充実が、今後、PCメーカーにとって重要性になってくる?

小林 標準のサポートサービスでは、なにか問題が発生した場合に、原因がハードウェアなのか、ソフトウェアなのか切り分けを行なう程度です。それに対して、プレミアム電話サポートサービスでは、ソフトウェアの使い方についてもサポートします。ノートPCの場合、4000円からのサービスで、24時間365日利用できる。しかも、回数制限はなく何度でも質問できるのが魅力です。

--- このサービスを積極的に展開しているいちばんの狙いはどこにあるのでしょう。

小林 いままでは、PCをよく知っていて、パフォーマンンスを気にかけている人が、いろいろとスペックをカスタマイズしながら価格を考えていくと、明らかにデルだね――ということでリテラシーの高いユーザーの方に支持をいただいてました。これからはもう少し、幅広くユーザーの方に使っていただきたいと考えています。これぐらいのことをしないと、今後はユーザーのニーズに対応できないのではないかと思います。サポートサービスまで含めて、製品をみていただきたいですね。

--- 最後に、読者に向けてひとことお願いします。

小林 「XPS 13」は、直営店のデル リアルサイトをはじめ、量販店でもなるべく店頭に展示していく予定です。いままで、弊社のPCを使ったことがない方は、ぜひ手にとって、製品の質感を味わっていただきたいです。そして、いままでデルをご愛用くださった方、お待たせしました! デルの自信作「XPS 13」をよろしくお願いします!

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