「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。

当初は鳴り物入りで登場したCortana(コルタナ)だが、筆者の環境ではなかなか出番がない。現在のCortanaは職場または学校アカウントを用いるビジネスベースのアプリとして、Windows 10に残っている。

  • 現在のCortana。職場または学校アカウントによるサインインが必要だ

現在のCortanaはシステムの一機能ではなく、アプリとして動作するため弊害は多くない。だが、インストール時はストレージやCPUといったリソースを消費する存在であるのは確かだ。

  • タスクマネージャーを起動すると、未起動でもCortanaが稼働していることが確認できる

しかし、Windows 10 バージョン21H1でもCortanaはアンインストールできない。そこでスタートアップ時のCortana起動を無効化するTipsを紹介しよう。

  • 「Ctrl」+「Shift」+「ESC」キーを押してタスクマネージャーを起動し、「スタートアップ」タブを開く。「Cortana」を右クリック/長押しし、メニューの「無効化」を選択する

  • もしくは、検索ボックスに「プログラム」と入力し、「プログラムの追加と削除」をクリック/タップする

  • 「Cortana」→「詳細オプション」と順にクリック/タップする

  • 「ログイン時に実行する」セクションのスイッチをクリック/タップしてオフに切り替える

これでサインイン時におけるCortana.exeの実行は抑制できた。以下の操作は不要だが、グループポリシーでCortanaの起動を抑制する方法もある。図は割愛するが、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\WindowsキーにDWORD値「AllowCortana」を作成し、データを「0」のままにするとよい。

レジストリを操作するreg.exeコマンドを使用する場合は、「reg add "HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows" /v AllowCortana /t REG_DWORD /d 0 /f」と管理者権限で実行する。エントリー作成先がHKEY_LOCAL_MACHINEキー下のため、PCの再起動が必要だ。