OneDriveやOneDrive for Businessは指定したフォルダーを同期できる。前者であれば「%USERPROFILE%\OneDrive」フォルダー、後者なら「%USERPROFILE%\OneDrive - {テナント名}」フォルダーが対象だが、セットアップ時に任意のフォルダーを指定すれば、OneDriveフォルダーとして使用可能だ。

  • OneDriveフォルダーは「アカウント」タブの「フォルダーの選択」で後からでも変更できる

だが、%USERPROFILE%=ユーザーフォルダーは通常Cドライブに作成されるため、SSDなど容量に限りがある環境では、有償契約したOneDriveの容量である1TBをすべて同期することが難しい場合もある。そのような場面で使えるのがディレクトリージャンクションだ。

  • 「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「cmd」と入力して「Ctrl」キー+「Shift」キーを押しながら「OK」ボタンをクリック/タップする

  • 「mklink /j "%USERPROFILE%\OneDrive\Sync-Test" "G:\Test"」と入力して「Enter」キーを押す

上図ではディレクトリジャンクションを指定するオプション「/j」を使用し、OneDriveフォルダーに「Sync-Test」フォルダーを作成。「G:\Test」は参照先フォルダーとなる。このあたりはご自身がOneDriveフォルダーに追加したいパスに置き換えて実行してほしい。

  • ディレクトリジャンクション作成後にOneDriveフォルダー下のファイルと認識し、同期が始まる

  • ディレクトリジャンクションはショートカットファイル風のオーバーレイアイコンが付与される

これでOneDriveの容量が許す限り、同期対象となるファイルやフォルダーを自由に追加できる。もし、不要になった場合は「rmdir」コマンドでディレクトリジャンクションを削除すればよい。

  • 「rmdir /s /q "%USERPROFILE%\OneDrive\Sync-Test"」と入力して「Enter」キーを押す