「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。

一度「検疫」を実行する

本連載の第480回の記事で、新Microsoft Edgeでファイルをダウンロードできなかった場合の対処方法を紹介したが、Windows 10 Insider Preview ビルド19582で異なる動作に出くわした。なお、マルウェア対策クライアントのバージョンは、Windows 10 バージョン1909と同じ4.18.2001.125である。

とあるPCゲーム改造ツールのダウンロードを試みたところ、「ダウンロードできませんでした - ウイルスが検出されました」といつものメッセージが現れた。Windowsセキュリティから操作を試みると、「デバイスで許可」が現れない。よくよく見れば前回の項目名は「脅威が見つかりました」だったが、今回は「望ましくない可能性のあるアプリが見つかりました」である。

  • ダウンロードに失敗し、Windowsセキュリティによる通知が現れる

  • 通知をクリック/タップするとWindowsセキュリティが起動し、保護履歴が現れる。ただし、操作できるアクションは「削除」「検疫」の2つのみだ。ここでは「検疫」をクリック/タップする

筆者の環境に限った検証だが、過去の履歴を確認すると「脅威が見つかりました」は「脅威が検出されました」に変更され、2020年3月中旬から「望ましくない可能性のあるアプリが見つかりました」が現れるようになった。このときダウンロードするファイルの安全が確認できている場合、「検疫」→再ダウンロード→「デバイスで許可」→再ダウンロードという手順で対応できる。

  • ダウンロードファイルの検疫が完了したら、再び同じファイルをダウンロードする

  • 今度はアクションに「デバイスで許可」が加わるので、こちらをクリック/タップする

  • メッセージがマルウェアチェックを行わないことを示す内容に変化する

  • 三度同じファイルをダウンロードすると、今度は無事ファイルがダウンロードフォルダーに保存される

Windows 10の操作に慣れたユーザーには手間かもしれないが、マルウェアの感染やその被害を踏まえれば致し方ないだろう。