ホタテとエリンギをオリーブオイルで煮た一品です。スペイン料理のアヒージョを意識して、ニンニクや唐辛子を使い、ワインとの相性も抜群です。ちなみにアヒージョとはニンニク風味という意味で、日本のスペインバルでもタパスの1種として見かけることが多くなりました。スペイン料理と言ってもつくり方はカンタン。バゲットを添えていただきましょう。

ホタテとエリンギのオイル煮

材料(1~2人分)
ホタテ(できれば刺身用) 60g / 小エビ(できるだけ新鮮なものを) 50g / エリンギ 1本 / ミニトマト 3個 / ニンニク 1/2かけ / 鷹の爪 1本
調味料[日本酒 大さじ3 / 塩 適量 / 胡椒 適量 / オリーブオイル 50cc~100cc / レモン 1/4個 / パセリ 適量]

つくり方

1.ホタテとエビをボウルに入れて日本酒をふりかけ、軽くもんで臭みを抜く。エビ表面のぬめりが取れたら日本酒を捨てる。ホタテとエビが冷たい場合はこのまま常温まで戻す。常温になったら塩と胡椒をふりかけ、強めに下味を付ける。また、ホタテが大きい場合は半分の厚さにスライスしておく。
2.エリンギは軸を厚さ1cmの輪切りに、傘の部分は4等分する。ミニトマトは包丁で十字の切れ目を入れ、ニンニクは皮をむいて薄くスライスする。
3.小鍋にオリーブオイルとニンニクを入れて弱火にかけ、ニンニクが色付いて香りが出てきたら、エリンギとミニトマト、ヘタを切り落として種を取り除いた鷹の爪を入れる。一旦中火にし、エリンギから泡が出て沸騰したら再び弱火に戻し、さらに1分ほど加熱。ここでホタテとエビを入れ、強火に。沸騰したらとろ火に落として3分ほど加熱する。最後に塩と胡椒で強めに味を付けてレモン汁を絞り、パセリのみじん切りを散らしたら完成。

アヒージョを知らない人には「オイル煮!?」と驚くかもしれませんが、ニンニクの香りや鷹の爪の辛味、オリーブオイルのおかげで、思ったより脂っこくありません。ポイントは日本酒での臭み抜き、強めの下味。さらに、ホタテとエビを常温に戻しておくことで加熱時間が短くなり、かたくなるのを防ぐことができます。

著者プロフィール

筋肉料理人こと藤吉和男
1963年6月生まれ。佐賀県在住。自営業のかたわら、居酒屋で料理人としても働く。2009年からは佐賀県三養基郡みやき町保有の元民間保養施設で食文化コーディネーターとしても活躍。趣味は料理、バイク、アウトドア、筋トレ、熱帯魚。 子供は中学生と小学生の2人。日々料理を楽しみ、筋トレ、プチダイエットも継続中。
超人気レシピブログ「魚料理と簡単レシピ」も執筆。