空港ラウンジは多くのゴールドカードに付帯する人気サービスだが、基本的にひとつのラウンジを複数のカード会社で共同利用しているため、どのカードを持っても使えるラウンジに大差はない(利用できるラウンジの数はカードにより異なる)。ただし、セントレア(中部国際空港)にある「QUALIA LOUNGE(クオリアラウンジ)」は例外で、トヨタファイナンス発行の対象カード保有者のみ利用できるラウンジとなっている。

3階出発ロビーの「QUALIA LOUNGE」

3階出発ロビーの「QUALIA LOUNGE」

QUALIA LOUNGEを利用できるのは、「TOYOTA TS CUBIC CARD ゴールド」や「名古屋城本丸御殿 TOYOTA TS CUBIC CARD」などのゴールドカード、そしてレクサスオーナーのみ申し込める「レクサスカード(プラチナカード)」の保有者のみ。他社発行のゴールドカード保有者は、基本的に3階出発ロビーにある「プレミアムラウンジ セントレア」「第2プレミアムラウンジ セントレア」のどちらかを利用することになる。なお、いずれのラウンジを利用する場合も、当日発の航空券が必要となる。

「QUALIA LOUNGE」はセントレア内に2カ所

QUALIA LOUNGEはセントレア内に2カ所あり、ひとつは3階出発ロビー(前述の2つのカードラウンジの間にある)、もうひとつは出国審査後すぐの場所にある2階南ウィング。出国審査前に3階を利用し、出国審査後に2階を利用するといった使い方も可能だ。

2階南ウィングの「QUALIA LOUNGE」

2階南ウィングの「QUALIA LOUNGE」

3階のラウンジは全28席、2階は全49席。全席にコンセントがあり、無線LANやプリンタ、電話用ブース、雑誌も用意されている。喫煙室は2階のラウンジのみだが、3階もラウンジを出てすぐの場所に喫煙室がある。また、2階のラウンジでは、一部免税品の購入も可能。支払いは入室に使ったカードのみとなっている。

そして他のカードラウンジとの最大の違いが、ドリンクや軽食の無料サービスだ。ドリンクはコーヒーやソフトドリンクだけでなく、ビールやレモンハイも用意され、何杯でもおかわり自由。軽食はおにぎり、ヨーグルト、お菓子、アイスクリームまで食べることができ、忙しいビジネスマンはもちろん、親子連れにも人気を集めている。

ドリンクや軽食の無料サービスも

営業時間は3階が7時20分から20時50分、2階が7時30分から21時。どちらも年中無休となっている。同伴者は1人まで無料。2人目以降、1名につき1,080円が必要となる(18歳未満は無料)。

トヨタファイナンス発行のゴールドカード

「TOYOTA TS CUBIC CARD ゴールド」

「TOYOTA TS CUBIC CARD ゴールド」をはじめとする同社のゴールドカードは、いずれも年会費1万800円。申し込み資格は30歳以上となっている。家族カードは1枚目は無料で、2枚目以降は1名につき年会費1,080円。QUALIA LOUNGEを含む国内28空港およびハワイ・ホノルル空港、韓国・仁川空港のラウンジも利用できる。

ポイントプログラムは、月合計1,000円利用につき10ポイント。ENEOS、JAL、大丸・松坂屋、三越、auなどポイントプラス特約店利用時はポイント1.5倍。「ポイントアップマーケット」掲載店でのネットショッピングは最低でもポイント3倍。また、ENEOSでの給油は、1リットルあたり2円の割引も受けられる。ポイントは5年間有効で、トヨタ・レクサス・ダイハツ・日野・ジェームスの店舗で新車購入時は1ポイント=1.5円、車検・点検・カー用品・U-car購入時は1ポイント=1円でキャッシュバックを受けられる。他にもJAL、ANAの各マイル、WALLET ポイントなどにも交換可能だ。

「レクサスカード」

「レクサスカード」

一方「レクサスカード」は年会費2万1,600円。24時間年中無休のコンシェルジュサービス(Visaプラチナサービス)が使えるほか、年間利用額に応じてENEOSでのガソリン給油が3~5%割引、ポイントプレゼント、特別イベント参加などの特典も受けられる。なお、申し込みはレクサスを新車または認定中古車で購入した場合のみ可能となっている。

セントレアを使う機会が多い人はもちろん、日頃から自動車を使う人、トヨタやダイハツの車を購入しようと考えている人も、ぜひ入会を検討してみてはいかがだろうか?

(※クレジットカードの用語などは以下を参照)

『シーンで選ぶクレジットカード活用術 (1) 最低限知っておいてほしい基礎知識』

※本記事で紹介したサービス内容は、消費税率8%を前提とした更新日時点の情報です。また、各サービスには一部対象外となるケースがあります。ご利用の際は公式サイトなどで最新の情報をご確認ください。
<著者プロフィール>

タナカヒロシ(ライター・編集者)

普段は音楽やエンタメ関係の仕事が多いが、過去に勤めていた会社の都合でクレジットカード本を作ったことをきっかけに、クレジットカード、電子マネー、ポイントなどに詳しくなる。以降、定期的にクレジットカードのムック本を編集・執筆。3月7日発売の『最強クレジットカードガイド2016 本当にトクするカードの選び方・使い方=写真=』(角川マガジンズ)では、編集統括および記事の大部分を執筆している。