体を動かすことと食べることが大好きな料理人・キムケンさんが、市販されている普通の食材を使った、味も見た目も抜群なレシピを紹介する4コマ漫画連載「アラサーからのダイエット飯」。今回は金欠時の強い味方・もやしを使用した逸品です。

実は栄養の宝庫なのです

もやしと聞いてイメージするのは「とても安い食材」だったり、「ひ弱な感じ(もやしっ子)」だったりしますよね。あのひょろひょろとしたフォルムや、手に取りやすい安価な値段ゆえ、その本来の栄養素やダイエット効果を見逃されてしまっているような気がします。

かくいう私も昔は、「もやしって栄養ないんでしょ? 」なんてことを言っていた時期がありました。まったくふざけた話ですよね。当時に戻れるなら、そんなことをヘラヘラ言っているにやけ顔を、全力でぶん殴ってやりたい気持ちでいっぱいです!

さてそのもやしですが、低カロリーでありながら、肝臓の働きを助けるビタミンCや脂質代謝に欠かせないビタミンB2、カルシウムを豊富に含みます。また、食物繊維も多く、非常に健康的な食材と言えます。と、偉そうに書きましたが、すべて文部科学省の「五訂増補日本食品標準成分表」を見ながらそれっぽく書いただけです。ふっふっふ……!

そんな奇跡の食材が安価で買えるなら、ダイエットメニューに使わないわけにはいかないでしょう! ということで、寒くなってきたこの時期にぴったりの簡単で温かいスープのご紹介です。食材費は激安なのにおなか一杯&ヘルシーなメニューですよ。

もやたまきのこのあったか豆腐スープ

旨い! 安い!! 早い!!!を地でいくようなメニューです

材料(2人分)

もやし 1袋 / ぶなしめじ 1/2株 / 豆腐 1/2丁 / 生卵 1個

A(水 400cc / 中華だし 小さじ2)

つくり方

1. Aと細かくばらしたぶなしめじを火にかけて沸騰させる。

2.といた卵を端から回しかけるように入れる。

3.角切りにした豆腐ともやしを入れて、再度沸騰したら完成。

中華だしを入れた水を火にかけ、ぶなしめじを投入。沸騰してきたらとき卵を流しいれる

角切りにした豆腐ともやしを入れて、再度沸騰したら完成

調理時のポイント

■もやしをしんなりさせたい場合は、先にもやしを入れて煮込み時間を長くしてください
■といた卵は沸騰した状態に少しずつ入れることで、スープが濁らずにきれいに火が通ります
■すりおろししょうがやしょうがチューブをひと絞り入れると、いっそう体の温め効果が高まります


筆者プロフィール: キムケン

東京都内の会社に勤めている30代男性。旦那より稼ぎの良い妻の健康を守るため、日々料理を作っている。料理にまつわる四コマ漫画と、そのレシピ掲載したブログ「木村食堂」をほぼ毎日更新中。2016年10月に「うちメシ - ゆかいな我が家の漫画とレシピ」を上梓。