秋元康氏企画・原作のテレビ朝日系土曜ナイトドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』(毎週土曜23:00~)は、高校生たちが「全国選抜高等学校イケメン大会」という目標に向かって競い合いながら突き進む姿を描く青春ドラマ。今回は、ひょんなことからイケメンばかりが通う美南学園に入学してしまったものの、持ち前のピュアなキャラクターで周囲を魅了していく平凡な高校生・池田龍馬役でドラマ初主演を務める俳優の細田佳央太にインタビュー。初主演のプレッシャー、20人のイケメンがそろう現場や共演者の印象を聞いた。

  • 俳優の細田佳央太 撮影:宮田浩史

    細田佳央太 撮影:宮田浩史

――今作について初めて聞いたとき、どんな印象を持ちましたか。

「イケメンだけの高校」という設定なんてなかなかないので、最初はどんな作品になるんだろうと驚きました。撮影が始まると、美顔器や小顔ローラーが置いてあるのが当たり前の、本当にイケメンのための学校なんですよね。小道具から徹底されていて、すごく面白い作品になりそうだと思いました。

――ドラマ初主演を務めると聞いたときの心境を教えてください。

最初はプレッシャーしかなかったです。今まで自分が関わってきた作品で主演を務めていた方々と同じようにしなければいけない、すべてにおいて完璧で余裕を持った立ち振る舞いをしなければいけないと。

――「現場作り」へのプレッシャーもありましたか。

ありました。でも初めてだったので、そもそも何をしたらいいかが分からなかったんです。これまで見てきた主演の方々がやっていたようなことをすればいいのかとも思いましたが、撮影が始まるとそれどころじゃなくなって。きっと僕の知らないところでもいろんなことをしていたんだろうなと思うといよいよ分からなくなってしまい、最初はすごく悩みました。でも、はじめから理想通りできなくても仕方ないよなと思うと吹っ切れて、今は自分ができる龍馬を精一杯やるだけだなと思っています。

――20人のイケメンがそろう現場は、どんな雰囲気ですか。

もう、目がチカチカしますね(笑)。どこを見ても、誰かしら何かしらがかっこいい! 皆それぞれの特徴を持ったイケメンを演じているので、博物館のようです。撮影初日に20人が並んだ画を見て、「はぁ……! このドラマ、そういうことか!」と、ちょっと感動しました。

――メインキャストの6人はどんな雰囲気ですか。

一番年上の内藤秀一郎さんを、一番年下の(宮世)琉弥と(藤原)大祐の2人がめちゃくちゃいじり倒すんです。内藤さんがうれしそうなのがまた面白い。藤枝(喜輝)くんはすごく真面目な子。目の前の1つひとつのことに向き合って悩んで、相談してくれます。僕だけで答えが出ないときは水沢(林太郎)くんに頼んで「3人で話そう」というときもあります。

――先程宮世さんに取材して細田さんの印象を伺ったのですが「主演として現場で作る雰囲気がすごく良くて、ついていきたいと思わせる存在。自分が主演になったらこんなふうに現場を作りたいと思って見ている」と仰っていました。

えー!? それはちょっと言い過ぎじゃないですか!? でも有り難いです。主演っぽいことは何もできていないですし、「皆ちゃんとやってー!」と声をかけるタイプでもなければ、リーダーというものをやってきた経験もない。不安になりながらやっていますが、そう思ってもらえるのはやっぱりうれしいですね。クランクアップのときにも同じことを言ってもらえるように努めたいです。