現在テレビ朝日系で放送中の『君とゆきて咲く~新選組青春録~』(毎週水曜24:15~※一部地域除く)は、手塚治虫氏の隠れた名作『新選組』を初映像化するシン・時代劇ドラマ。幕末という混沌の時代を閃光のごとく駆け抜け、はかなく散っていった新選組隊士たちの青春を、本格的な殺陣や流麗な剣舞も取り入れながら美しく描いている。22日放送の第5話では、壬生浪士組の念願だった会津藩への謁見が決定し、隊士らが剣舞を披露することに。

マイナビニュースのキャストインタビュー連載第4回には、約800人が参加した公開オーディションで南無之介役を勝ち取った羽谷勝太が登場。先週放送された杢代和人演じる新之丞との物語は、SNSでも「泣いてしまった、新之丞様と南無之介の関係性が尊くて」「一緒にいる事選んでくれてよかった」「南無之助と新之丞さまの関係性すてき」と感動を呼んだ。そんな南無之介を演じる羽谷が、庄司浩平の驚きのエピソード、永田崇人の芝居で参考にしているポイントや、登録者180万人超えを誇るYouTubeユニット「あめんぼぷらす」の活動で今に活きていることを語った。

  • 羽谷勝太

    羽谷勝太 『君ゆき』メンバーからのニックネームはしょうちゃん、勝太 撮影:樋川智昭

演じる役の推しポイント

南無之介は不器用だけどまっすぐな性格で、すごく熱い男。ちょっとおバカなところがあって、一人だけまわりとずれているときもあるのですが、何事も全力で取り組む南無之介の魅力が伝わっていたらうれしいです。自分の思いをぶつけるとき、気持ちが横にそれずにまっすぐ伝えられるところ、言いづらいこともまわりの目を気にせず話せるところが素敵だなと僕は思っています。新選組にはいろんな隊士がいますが、誰よりも一番に出会っているのが新之丞さま。互いを思い合う愛にも注目してください。

「新選組新人隊士 桜組」(前田拳太郎・奥智哉・杢代和人・羽谷勝太)の強み・魅力

きっとどこの組も仲の良さは共通した魅力ですよね。SNSではオフショットもたくさん投稿していますが、「桜組」では新選組の日常感を見せられたらと思っています。あの時代にこうやって過ごしていたのかな、と感じていただける日常を切り取った写真や、役として生きている姿を投稿できたらドラマもより楽しんでもらえるんじゃないかなと。普通にピースしている写真もあるかもしれませんが(笑)。

羽谷勝太

『君ゆき』の「●●隊長」宣言

“筋トレ隊長”と名乗りたいです。役作りで体を大きくする必要があり、クランクイン前に、まず10日間で7キロ増やしました。そこからは、顔はあまり太っちゃいけないのでゆるやかに3キロ増やして、10キロ増えたところで止めていたのですが、筋トレはずっと続けていて、ベンチプレスがなんと120キロ上がるようになったんです! 「ベンチプレス大会」が新選組で開かれたら、多分、勝てるんじゃないかな(笑)。体重を増やすために、京都のおいしいごはんをたくさん食べられたのでうれしかったです。普段、東京にいるときはここまで頻繁に食事に出かけないのですが、今は『君ゆき』メンバーの素敵な環境を楽しみたいなと、皆とたくさんごはんを食べに行っています。

『君ゆき』キャストの面白エピソード

庄司浩平くん(斎藤一 役)と、あるチェーン店の牛丼屋さんに行ったとき、「俺、こういうお店に来るの、はじめて!」と言われて、「学生のとき、何を食べてたんだろう!?」とビックリしました。あれだけリーズナブルでおいしい食事って、今でも幸せじゃないですか。「はじめてなの? 食べな食べな」って見ていたら、「おいしい……!」って。こんな人材がいたんだと驚いたし、面白かったですね。たまたまその牛丼屋さんを通ってこない人生だったんでしょうか(笑)。

永田崇人さん(山南敬助 役)が誘ってくれて、奥智哉くんたちとちょっと遠出して遊園地にも行きました。ジェットコースターに乗る前にウキウキしている姿は、皆、本当に子どもで(笑)。人気のジェットコースターが運休していて、残念だなと思いつつほかのアトラクションを楽しんでいたら、「今から再開します」って放送が流れたんです。僕と崇人さんは「再開したばかりなら、誰も並んでないんじゃないか」ってピンと来て、声に出して共有していないのに、同時に走り出して400メートルくらいを全力疾走しました(笑)。ゼエゼエしながら並んでしんどかったですが、皆で子どものようにはしゃいで面白かったです。

  • 羽谷勝太

    「カメラに向かってファンサービスポーズ」をリクエスト

『君ゆき』に活きている経験

YouTuberとしての活動では、自分でたくさん考えて、頑張って動画を出して、こけたときも自分で何とかするしかないんです。もともとの性格もあると思うのですが、「自分でどう舵を切っていくか」という視点は、台本を読んで、どう演じるか限界まで考えてから現場に行くというお芝居の仕事にも活きていると感じます。『君ゆき』の現場は、学ぶべきことばかり。たとえば、ご本人にも伝えたのですが、崇人さんは「……」の使い方がうまいんです。余白の使い方がすごい。シーンごとの見せ方も毎回参考にさせていただいてますし、キャラクターの作り方も勉強になるので、ごはんに行ったときはいろいろ聞いて、何でも相談しています。

(C)テレビ朝日

■羽谷勝太
1996年7月23日生まれ、大阪府出身。2人組YouTubeユニット・あめんぼぷらすのメンバー「しょーた」として活動。野球部の日常ドラマを描いた動画を配信しているYouTube「あめんぼぷらす【日常コメディ】」は、登録者数180万人を超えており(24年5月現在)、21年9月には、エッセイ本『ネガティブな毎日をポジティブに変換 もっと自由に駆け抜けろ!』も発売した。「羽谷勝太」名義では、2022年、『アオアシ』で舞台初出演、俳優デビュー。2023年、『A2Z』でドラマ初出演、『下剋上球児』で地上波テレビドラマ初レギュラー出演、『TOKYO, I LOVE YOU』で映画初出演を果たした。
■『君とゆきて咲く~新選組青春録~』第5話あらすじ
壬生浪士組の念願だった、会津藩への謁見が決定。頭取・芹沢鴨(三浦涼介)の発案により、鎌切大作(前田拳太郎)、深草丘十郎(奥智哉)、松永新之丞(杢代和人)、南無之介(羽谷勝太)ら隊士たちは謁見の際、会津藩主の前で“剣舞”を披露することになった。一同は芹沢の指揮のもと稽古に励むが、丘十郎は思うように動けず失敗ばかりで、自分ひとりが足を引っ張っていると感じる。「どうすればお前のようにできるのか」――。まっすぐな瞳で教えを乞う丘十郎に、大作はふざけた言葉しか返さず……?