東武鉄道は24日、キリンビバレッジの協力の下、東武グループ各社と連携し、キリンビバレッジが東武線各駅に設置した自動販売機横のリサイクルボックスにて収集された空き飲料容器について、車両基地へ戻る回送列車を活用して輸送する実証実験を10月1日から開始すると発表した。

  • 実証実験に使用される70000型

この実証実験は、飲料自販機におけるベンダー業務(商品補充、販売機・売上金管理、空き飲料容器回収)のうち、とくに安全性が求められる駅構内の空き飲料容器回収に着目し、飲料メーカーのベンダー業務効率化と、通勤・通学輸送を終えて車両基地へ戻る回送列車の有効活用を両立させる新たな取組みとして、その事業性や効果を検証する。

実験では、各駅の構内清掃業務を行っている東武ビルマネジメントの清掃員が自動販売機横のリサイクルボックスに収集された空き飲料容器を回収し、回送列車へ積み込む。回送列車が車両基地に到着した後、東武鉄道の障がい者雇用を推進する特例子会社、シンフォニア東武の社員が空き飲料容器の資源ごとの分別作業を行い、障がい者雇用の職域拡大の可能性も検証するとのこと。

  • 空き飲料容器の積み込み(イメージ)

実施期間は10月1~14日の毎日。東武スカイツリーライン・東京メトロ日比谷線直通用の車両70000型を使用し、東武スカイツリーライン北千住~北春日部間の各駅で空き飲料容器の回収を行う。空き飲料容器の分別やリサイクル処理会社への引渡しは南栗橋車両管区春日部支所にて行われる。