JR西日本は20日、「WEST EXPRESS 銀河」の運行概要について発表した。同列車の運行開始日は2020年5月8日とされ、2020年5~9月は京都・大阪~出雲市間の夜行特急列車、2020年10月から2021年3月まで大阪~下関間の昼行特急列車として、週に2往復程度の運行を予定している。

  • 117系改造の新たな長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」の外観イメージ

「WEST EXPRESS 銀河」は既存の117系6両編成を改造して導入予定の新たな長距離列車。外観は瑠璃紺色を基調とし、車内はグリーン車指定席「ファーストシート」(1号車)、普通車指定席「クシェット」(2・5号車)、グリーン個室「プレミアルーム」(6号車)をはじめ、フリースペースに「明星」(3号車)、「遊星」(4号車)、「彗星」(6号車)の愛称名を採用している。「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」をキーワードに、鉄道の旅の楽しさを知ってもらえる車両をめざすという。

運行開始日の2020年5月8日、「WEST EXPRESS 銀河」は下りの夜行特急列車として、21時頃に京都駅を発車。途中の新大阪駅、大阪駅、三ノ宮駅、神戸駅、西明石駅、姫路駅、生山駅、米子駅、安来駅、松江駅、玉造温泉駅、宍道駅に停車し、出雲市駅に9時半頃に到着する。上りの夜行特急列車は出雲市駅を16時頃に発車し、大阪行として運行。途中の宍道駅、玉造温泉駅、松江駅、安来駅、米子駅、根雨駅、備中高梁駅、神戸駅、三ノ宮駅に停車し、大阪駅に6時頃に到着する。

来年9月まで京都・大阪~出雲市間の夜行特急列車として運行された後、10月以降は大阪~出雲市間の昼行特急列車として運行。いずれも運行頻度は週に2往復程度とされている。乗車の際、普通運賃の他に特急料金などが別途必要だが、普通車指定席、グリーン車指定席、グリーン個室の特急料金は現行と同額、グリーン車指定席の乗車に必要なグリーン料金も現行と同額とされた。

グリーン個室の乗車に関して、現行の特急料金に加え、新たに設定されたグリーン個室料金が必要となる。1人あたりの金額は営業キロ100kmまで4,360円、200kmまで5,860円、400kmまで7,240円、600kmまで8,450円。グリーン個室の定員(1名用個室を除く)は夜行運転時2名、昼行運転時2~3名とのこと。

  • 駅でのおもてなし(物販)イメージ

  • 駅でのおもてなし(伝統芸能)イメージ

  • 車内でのおもてなし(物販)イメージ

「WEST EXPRESS 銀河」のきっぷは全国の駅の「みどりの窓口」や旅行会社窓口、JR西日本のインターネット予約「e5489」「JR-WEST ONLINE TRAIN RESERVATION」にて発売される。なお、JR西日本は同列車の運行に際し、沿線の魅力ある特産品の販売、伝統芸能の披露など各種おもてなしを実施することも発表している。