ソフトバンクグループのSB C&Sが、中国の総合家電メーカー、Xiaomi(シャオミ)関連メーカーが手がけるスマート家電の取り扱いを開始します。まずは、ロボット掃除機、照明、そして扇風機といった空質関連製品の3カテゴリーです。

今後、大手家電量販店、Amazon、Yahoo!ショッピングなどで販売を開始する予定です。第一弾として10月18日にロボット掃除機を発売し、照明と空質関連製品(扇風機や加湿器など)は、11月以降に順次発売する予定です。メディア向け説明会で、ロボット掃除機「Roborock S6」を詳しく見てきました。

  • ロボット掃除機「Roborock S6」

    10月18日発売のRoborock社のロボット掃除機「Roborock S6」

  • Yeelight

    スマホやスマートスピーカーで簡単に操作できるYeelight社の照明製品

  • Smartmi

    スマホでの操作に対応し、複数のデザインアワードを受賞しているSmartmi社の空質関連製品

ゴミを吸い込みながら水拭きするロボット掃除機

Roborock S6の概要は、大きさが直径35.3cm×高さ9.65cm、重さが約3.6kg。ダストボックス容量は500ml、水タンク容量は140mlです。バッテリー容量は5,200mA、充電時間は約150分、稼働時間は約180分となっています。センサーとして、LDSレーザー距離測定センサー、レーザーヘッド圧力センサー、ウォールセンサーなど14種類を搭載しています。

  • ロボット掃除機「Roborock S6」

    Roborock S6。価格はオープン、推定市場価格は74,800円(税込)

本体中央にLDSレーザー距離測定センサーを搭載し、360度スキャンしながら部屋の形状をマッピングします。レーザーセンサーなので、暗い部屋でも問題なくマッピングできる点が特徴です。

  • ロボット掃除機「Roborock S6」

    本体中央の、ちょっと盛り上がっている部分がセンサーです

掃除をしながら間取りを記憶し、スマホ用専用アプリ上にマップとして保存します。アプリを使えば、掃除場所を自由に指定できるのもうれしいポイント。掃除をしたいエリアのほか、進入禁止のエリアも指定できます。掃除エリアや侵入禁止エリア、バーチャルウォールは、最大5個まで設定しておけます。

メインブラシには、メイク用のブラシなどを手がけるデュポン製のブラシを採用。むっちりとした素材で、床への当たり方が優しいブラシです。

  • ロボット掃除機「Roborock S6」

    メインブラシとサイドブラシでゴミをかき出します

  • ロボット掃除機「Roborock S6」

    床に優しいブラシを採用

説明会では、大豆や鉄球を使った吸込みデモが行われました。細かいゴミだけでなく、大きめのゴミも吸い取れるのは、パワフルな吸引力を備えているから。これなら、スナック菓子の食べこぼしなどもキレイにできそうです。

  • ロボット掃除機「Roborock S6」

    ダストボックスの容量は500ml

【動画】2,000Paの吸引力で、小さな鉄球も吸い込みます
(音声が流れます。ご注意ください)

水タンクとモップの取り外しは簡単

Roborock S6本体の裏面には、半月状で薄型の水タンクを搭載しています。水拭き運転するときの水の量を、少ない・多いの2段階で切り替えられます。水の量を「少ない」に設定すると、一度の吸水でおよそ60平米を床拭きできるとのこと。

  • ロボット掃除機「Roborock S6」

    薄型の水タンクをはめて使用します

  • ロボット掃除機「Roborock S6」

    タンクの上にモップクロスを取り付けます

  • ロボット掃除機「Roborock S6」

    掃き掃除だけの時は水タンク不要(左)。水タンクの上にモップをセットして拭き掃除(右)をスタート

  • ロボット掃除機「Roborock S6」

    繰り返し使えるモップクロス

  • ロボット掃除機「Roborock S6」

    使い捨てのモップクロス

水拭き掃除ができると、食べこぼしや、砂ぼこりなどが気になるときに便利です。繰り返して使う「モップクロス(1枚入り)」と「使い捨てのモップクロス(10枚入り)」を付属します。

  • ロボット掃除機「Roborock S6」

    スマホ専用アプリで操作可能。直感的にエリア指定が可能です。2019年11月からは、音声アシスタントのAmazon Alexaへの対応も予定しています(日本語も対応)

  • ロボット掃除機「Roborock S6」

    マップを作成のアルゴリズムには力を入れており、Roborock社CEOのチャン・ジン氏は「マップのアルゴリズムは他社と比較したときの当社の優位点」と自信をのぞかせていました

日本市場に期待大

説明会には、Roborock、Yeelight、SmartmiのCEOが登場。「日本市場は、IoT市場のポテンシャルを秘めていため、期待している」などと話しました。3社の製品は、いずれも「デザイン」「価格」「機能」が評価され、中国で高い人気を誇る製品。日本市場でも注目されそうです。

  • 左から、SB C&Sの瀧 進太郎氏、RoborockのCEO チャン・ジン氏、YeelightのCo-Founder&CEO エリック・ジャン氏、SmartmiのCEO スー・ジュン氏

    左から、SB C&Sの瀧 進太郎氏、RoborockのCEO チャン・ジン氏、YeelightのCo-Founder&CEO エリック・ジャン氏、SmartmiのCEO スー・ジュン氏