JR東日本テクノロジー、パナソニック、京阪電気鉄道は、JR東日本テクノロジーとパナソニックが共同で開発した微粒子イオン「ナノイーX」の発生装置を京阪電気鉄道の座席指定特別車両「プレミアムカー」に順次搭載すると発表した。

  • 京阪電気鉄道8000系「プレミアムカー」車内

「ナノイー」は空気中の水に高電圧を加えることで生成されるナノサイズの微粒子イオンで、さまざまな物質に作用しやすいOHラジカル(高反応成分)を含んでいる。このOHラジカルの生成を従来比10倍に高めたのが「ナノイーX」で、脱臭や、菌・アレル物質の抑制などの多様な効果があることから、空気清浄機・エアコン・洗濯機・冷蔵庫などに搭載されている。

京阪電気鉄道の特急車両8000系に連結された「プレミアムカー」では、2017年8月の運行サービス開始時から「ナノイー」発生装置が搭載されている。これをより高性能な「ナノイーX」にグレードアップ。JR東日本テクノロジーがパナソニックの「ナノイーX」デバイスに制御電源装置を組み込んで製品化し、京阪電気鉄道へ納入する。

  • 「ナノイーX」発生装置

JR東日本テクノロジーとパナソニックが手がけた「ナノイー」発生装置は、これまで京阪電気鉄道の他にもJR東日本の山手線E235系など数多く搭載されてきたが、「ナノイーX」発生装置が鉄道車両に搭載されるのは今回が初とのこと。なお、京阪電気鉄道では2020年度に導入される3000系「プレミアムカー」にも搭載を予定している。