ニーチェの言葉に、こんな一節がある。「男が本当に好きなものは二つ。危険と遊びである」。ビジネスマンの皆さん、ちゃんと遊んでいますか? 忙しない毎日に追われて久しく遊んでないという人も多いのでは? それじゃあストレスが溜まっても仕方がない。だって好きなことを我慢しているのだから。今回は、アウトドア・レジャー専門の予約サイト「SOTOASOBI」の創業者にして、そとあそびのプロ・山本貴義さんに同行してもらい、東京・奥多摩でSUPを実際に体験してみた。

  • 職場の同僚とSUPに行ったら、仕事がうまくいくようになった

今、ビジネスマンがそとあそびに行くべき理由については、「そとあそびのプロに聞く、デキるオトコのデキる遊び方」にて、今のそとあそびのトレンドについては「そとあそびのプロに聞く、ビジネスマンが体験すべきアウトドア&レジャー」で紹介している。

職場の同僚たちと初めての「SUP」へ

参加者は皆、アウトドアとは無縁の文化系男子とあって、SUPはもちろん、奥多摩に来るのも初めて。都心からたった2時間で到着するものの、その景観は東京とは思えないほどの秘境っぷりだ。日頃、ビルに囲まれた都心で窮屈な暮らしを送る身とあって、SUP以前にこの緑滴るロケーションにテンションが上がる。

  • 山本さん(左)と我々

  • うっそうとした山々に囲まれた奥多摩は、秘境感たっぷり

準備を済ませ、人生初の「SUP」に挑戦!

今回、SUPを体験させてもらうのは、関東圏の3カ所でアウトドアツアーを運営している「グランデックス」。受付に向かっているときは、この緑に囲まれたロケーションとあって、「さぞかし野性味あふれる建物なんだろうなぁ」と想像していたのだが、到着すると中目黒に建ってても違和感がないほどオシャレな佇まい。

  • まず、看板がオシャレ

それもそのはず、オーナーさんは元はアパレル関係の方らしい。建物内も、内装やインテリア、オブジェに至るまでとことんスタイリッシュ。写真に映えまくる。この建物の写真をインスタに載せるだけで「いいね!」を100ぐらいはゲットできそう。

  • ウッディな質感が映える建物内部

この建物内で、まず受付を済ませ、受付表に住所や名前、緊急連絡先などを書き、ツアーのガイドさんからSUPの事前レクチャーを受ける。「以前、パドルが歯に当たって歯が折れた人もいました。くれぐれも気をつけてください」など、アウトドアツアーとあって楽しいだけでなく気を抜くと危険も伴う、ということが入念に説明される。

  • ガイドさんの事前レクチャー

レクチャーを受けたあとは、建物の下にある更衣室で水着に着替え、ライフジャケットを装着する(寒い時期は水着の上にウェットスーツを着る)。外に出るとパドルを手渡され、いざ川へ出発!

  • 川へと続く道も緑たっぷり。久々のマイナスイオンに気分爽快

終わるのが惜しすぎるほど、SUPは楽しい

川に着いたら、ガイドさんからSUPの乗り方についてレクチャーを受け、さっそくボードに乗り込んでいく。ボードに足をかけた瞬間、ドボンッ……ってなるのかと思いきや、これが意外にも安定感アリ。見よう見まねでパドルを漕ぐとスムーズに前進する。正直、運動神経に自信があるタイプではないのだが、難なく乗り込むことができた。感激。

  • SUPの乗り方についてレクチャーを受ける

  • さっそくボードに乗ってみる

  • これが、意外にサクッと乗れちゃう

最初は膝をついてボードを漕ぐ練習。少し慣れてきた頃に、ガイドさんから「ボードの上に立ってみましょう」との掛け声が。恐る恐る立ちあがってみると、最初は生まれたての小鹿状態だったものの、すぐにスイスイと漕げるようになった。これまた感激。

  • 立ってみると、スピード感や景色の見栄えも変わってくる

そのあとは、ボードの上でジャンプをしてみたり、寝そべってみたり、二人乗りしてみたり、参加者のボードを円になるようつなげて遊んだり……とにかく楽しい。いや、本当に楽しい。マジで、ボードを買おうかなって思うぐらい。

  • 二人乗りはなかなかの難易度。二人の息が合わないと……

  • 落下してしまう

  • ボードをつなげて円にして、そこを走るというミニゲームも

でも、楽しい時間はすぐに過ぎるもの。2時間ぐらいボードの上にいたが、本当にあっという間に終了。名残惜しいが、リピートを心に誓って岸に上がった。

適度な運動量とあって幅広い年代の人が楽しめ、マイナスイオンたっぷりの環境でのんびーり水面を進んでいくとあってリラックス効果も抜群。事前に準備するのは水着とサンダルぐらいだし、アクセスも2時間ほどと近い。これは都会で働く運動不足のビジネスマンにぴったりだ。

外で遊ぶと、同僚たちとの距離が縮まる

最後に「劇的SUPビフォーアフター」をお届けしたい。「SUPビフォー」と「SUPアフター」でどんな変化があったのか? 以下の通りだ。

【SUPビフォー】
・疲れがとれない
・理由もないのにイライラする
・「どっか遠くいきたい」が口癖
・仕事仲間との会話に困ることがある
・「あれ? 元気ない?」ってよく言われる

【SUPアフター】
・朝起きても疲れが残っていない
・ふとしたときに微笑んでいる
・「次の休み何しよう」が口癖に
・SUP仲間とランチや飲み会に行くように
・「なんかいいことあった?」って言われる

……と、このように一度SUPに行ってみただけでメリットが豊富に感じられた。「あー、仕事もプライベートも、なんかパッとしないなぁ」という人は、ぜひそとあそびでリフレッシュしてみてほしい。