LCCのPeach Aviationは4月12日、2019年に受領する24号機目(A320ceo: 新造機より、快適性を向上させたRECAROAircraft Seating社製の最新モデルの座席を新たに採用することを発表した。北東アジアのLCC初となるプレリクライニングシートを採用し、スリムな座席構造により、足元のスペースが拡大した快適モデルとなる。

  • RECARO社のMark Hiller CEO(右から3人目)と関係者ら(ドイツ・ハンブルクで開催された「Aircraft interiors EXPO」にて)

    RECARO社のMark Hiller CEO(右から3人目)と関係者ら(ドイツ・ハンブルクで開催された「Aircraft interiors EXPO」にて)

新に採用する座席は、高級車や多くの航空会社に座席を提供する世界的に有名な座席メーカーであるRECARO社のSL3510モデルとなる。RECARO社の長年の経験と技術を駆使して設計されたこのモデルは、快適性と軽量化の両立を実現しており、世界では既に12万席以上販売されている。

SL3510モデルは、人間工学に基づいたプレリクライニングデザインで設計されており、背もたれが15度倒れた状態に固定されている。また、スリムな座席構造となっていることから、全座席の足元のスペースをこれまで以上に確保することができ、離発着時を含め、さらに快適な空の旅が楽しめる。

  • Peachの24号機より導入するRECARO社のSL3510

    Peachの24号機より導入するRECARO社のSL3510

Peachでは、主要顧客層である20代~30代の女性の従業員を中心とした、部門横断型の機内座席選定プロジェクトチームを2017年4月に発足させ、座り心地や耐久性に加え、これまで搭乗した人の声などを総合的に評価し、RECARO社のSL3510モデルの導入を決定した。なお、プレリクライニングシートを導入するのは、北東アジアのLCCではPeachが初めてとなる。