家事シェア、夫に頼むコツは?

最後に、妻が夫に家事を頼むときのポイントや、心構えについて三木さんに教えていただきました。

「非常に多い質問です。明確な答えはないのですが、男性にとっては、相手のニーズに応えられていないことがストレスになりやすいようです。家事のイメージというのは自分の中にあるので、それをしっかりと言葉にして共有することが大切です。女性側は、何をどれだけやってほしいのか、明確に言葉で伝えてください。目的が分かれば男性の自立性が高まってきます。やり方はパートナーに任せるといいでしょう」(三木さん)。

「お皿洗ってほしい」ではなく、「お皿を洗って食器かごに入れてほしい。最後にスポンジをすすいで、シンクまわりにはねた水滴も拭いてくれるとうれしい」というようなことでしょうか。家事をお願いするときは、目的と仕事の範囲を伝えて、相手のやり方に任せるのがよさそうです。

家電で汚さなければいいかも!?

店頭価格(いずれも編集部調べ)を見ると、ドラム式洗濯乾燥機「NA-VX9800」は税別37万円前後、「MC-RS800」は税別14万円前後と、熟考を重ねてからじゃないと購入に踏み切れない価格です。筆者の周りではこうした価格の理由などで、「そんなに枚数ないから俺が洗うよ」「ロボット掃除機を使っても結局自分で掃除する必要があるなら自分でやるよ」と、家事シェア家電に対して慎重な意見も聞きます。

また、自分ができることを、家電に任せるということになんとなく気が引けるという話も耳にします。家電と家事をシェアするとき、まず気持ちのハードルをどう乗り越えるかがポイントです。

セミナーの中では、最後に温水洗浄便座の紹介がありました。筆者は、これこそ家事シェアの入り口になる家電かもしれない! と一人で興奮。

泡があるから、おしっこが飛ばない!?

「温水暖房便座ビューティ・トワレAWシリーズ」は、洗剤液の泡を噴射させて便器内面をコートするという特長があります。すごいのは、この泡があることで、男性がおしっこをしても、泡が受け止めるから飛びハネしにくいのだそうです。さらに泡には、水位線部分の輪じみをつきにくくする効果や、便器面のこびりつき汚れを防ぐ効果もあるそうです。

温水洗浄便座は家事シェアの入り口になりそう!?

【動画】男性のおしっこが飛びハネしにくい便座の泡!
※音声が流れます、ご注意ください

この泡は、食器用洗剤をタンクに入れて作るので、特別な洗剤を用意する必要はありません。導入するときも便座だけの交換で済むため、いま使っているトイレに、温水暖房便座ビューティ・トワレAWシリーズを取り付けられます。店頭価格は6万円前後(DL-AWK200)から8万円前後(DL-AWK600)と、ほかの家事シェア家電よりは手が届きやすいのではないでしょうか。

飛びハネている様子が分かります

立ってトイレをすると飛びハネがすごいんです。壁や床だけでなく、ズボンにも! しかし、筆者の父もそうですが、座ってトイレをすることに抵抗を感じる男性は少なくありません。だからといって、用を足したあと常に自分で掃除をするというのもなかなか難しいですよね。自分のトイレスタイルを変えずに、温水洗浄便座を新しくすることで、トイレが汚れにくくなるのはすばらしくないですか? 家事シェアの一歩として、汚れを防ぐ家電を取り入れることで、家電と家事をシェアする生活を具体的にイメージできるかもしれません。