父親の精神状態が幼児の成長に与える影響とは

私たちの多くは大人になると結婚し、子どもを持つようになる。子の成長を見守るのは楽しいだろうが、父親のストレスが子どもの発達に悪影響を及ぼすかもしれない可能性が指摘されている。

海外のさまざまなニュースを紹介する「MailOnline」にこのほど、「ストレスを抱えた親と子どもの成長」に関するコラムが掲載された。新たに発表された研究によると、父親が育児にストレスを感じていると子どもの成長がよくない方向に向かっていくとのこと。

具体的には、感情面での成長が遅くなり、そのせいで成人後にうつ病を発病するリスクが高まることが指摘されている。親のストレスは幼児の成長を妨げ、新しいことを学ぼうとする能力を低下させるという。

ミシガン州立大学の研究者は、父親が慢性ストレスに苦しんでいるとその子ども(男子)は劣悪な言語スキルを持つようになる傾向を見つけた。専門家は、父親が自身の体調のせいで子どもの行動を監視しないようになったのが、このような結果につながったとみている。

研究は、730以上の低所得層の家族を対象に実施された。親のストレスは、父親が特定の記述に同意するか否かをみるアンケートによって測定された。記述には「私は『親としての責任』にとらわれている」「私は時々、自分の子供は私のことを好きではないと感じている」などが含まれていたという。

研究に携わったTamesha Harewood氏は「(一昔前に比べて)時代が変わってきました。多くの父親は自分の子供と一緒に家で過ごすか、もしくは子育てに関わるようになってきています」と指摘。

そのうえで、「父親たちは『子育てにおいて自分はメインではない』と感じるべきではありません。なぜなら、子どもたちは助けを必要としているからです。父親は子どもたちにとって重要な存在なので、子どもたちの世話をする必要があります」と話す。

「子どもと家族の健康の心理社会的側面に関する小児科委員会」の権威であるMichael Yogman氏も、「一般的に父親は幼児の言語能力の成長に影響を与える」との見解を示す。また、父親は子どもの探究心を促すともしており、父親が子どもの精神面の発達におよぼす影響力が大きいことがうかがえる。

多くの父親は、一家の大黒柱として日々の仕事に励んでいる。そこでたまるストレスは相当なものだろうが、子どもにとっての父親は当人以外にはいない。子どもの健やかな成長を願うのであれば、少しでも多くの時間を一緒に過ごすのがいいだろう。

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