タブレットモードの改善

Windows 10をタブレットモードで使用している場合、通常はスタートメニューにピン留めしたアプリケーションがタイルとして表示されるが、新たに＜ピン留めしたタイル＞＜すべてのアプリ＞というボタンを用意し、両者を1ステップで切り替えられるようになった。Aul氏はインサイダーからの要望が多かった改善の1つとして本機能を紹介し、ディスプレイ解像度のバランスを見ながら一体的なUIの一致と没入感を得られると述べている。また、タブレットモード時のみタスクバーを自答的に隠すオプションも加わった。

タブレットモードで＜すべてのアプリ＞を選択した状態。ピン留めしていないアプリケーションへのアクセスが容易になった

タブレットモード時のみタスクバーを隠す設定項目が新たに加わった

Cortanaの新機能

Build 2016で発表したロック画面からCortanaを起動する機能は本ビルドから有効になっている。実際に試してみると、ロック画面に操作をうながすメッセージが加わり、そちらをクリックするとCortanaによる聞き取りが始まる仕組みだ。ただし、サインイン時と動作は異なり、プライバシーに関する質問やアプリケーションの起動はロック解除を求めるとAul氏は説明している。

Hyper-V上で動作しているため音声を聞き取れないが、ロック画面からCortanaが動作する

本機能のオン/オフはCortana(検索ボックス)の設定から切り替えられる

また、新たに写真付きのリマインダーが作成可能になった。Aul氏が「次に訪問する飲食店でビールを試すことを忘れないため」と説明しているように、その場でデバイスのカメラや撮影済みの画像を選択できる。また、Microsoft Edgeや「ニュース」といったUWPアプリケーションの共有先として「Cortana Reminder」が加わり、画像付きの記事をリマインダーとして登録可能になった。

リマインダー作成時にカメラアイコンをクリックすると、「カメラ」による画像撮影や既存の画像を選択してリマインダーに登録できる

こちらは「ニュース」の共有機能を使ってリマインダーを登録中。記事の写真が引用される

なお、Cortanaを各デバイスで同じように使用できるクロスデバイス機能がビルド14328から正しく動作し、検索結果にOne Driveの結果が含まれるようになっている。