不動産経済研究所は14日、2015年上半期(1~6月)の首都圏マンション市場動向を発表した。それによると、マンション新規発売戸数は前年同期比7.1%減の1万8,018戸となり、2009年(1万5,888戸)以来、6年ぶりの低水準となった。2年連続で2万戸を割り込み、マンション市況は供給の減少が続いている。

東京都下以外は全て減少

地域別発売戸数は、東京都区部が同3.3%減の8,535戸、都下が同42.5%増の2,383戸、神奈川県が同20.7%減の3,648戸、埼玉県が同22.5%減の1,673戸、千葉県が同16.8%減の1,779戸と、東京都下以外は全て減少した。

地区別マンション供給戸数

初月契約率の平均は同2.3ポイント低下の76.1%で、上半期としては6年連続の70%台となった。

1戸当たり平均価格は同246万円(4.9%)上昇の5,256万円、1平方メートル当たり単価は同4万1,000円(5.8%)上昇の74万8,000円となった。

併せて発表した2015年6月の首都圏マンション市場動向によると、新規発売戸数は3,503戸と前年同月から横ばい。前月比では0.2%増加した。

月間契約率は前年同月比2.16ポイント上昇の78.7%。1戸当たり平均価格は同985万円(20.4%)上昇の5,815万円、1平方メートル当たり単価は同14万6,000円(21.4%)上昇の82万9,000円となった。