リビタはこのほど、一棟丸ごとリノベーションマンションとして元企業社宅を再生させた「リアージュつくば春日」(茨城県つくば市)内に、MUJI HOUSEとともに考えたコンセプトルームの公開を開始した。

「リアージュつくば春日」内のコンセプトルーム

生活に合わせて変え続けられる家

建築・不動産の分野から住まいを提案しているリビタと、衣食住の多岐に渡る分野で暮らしを提案している無印良品の住空間事業を担うMUJI HOUSE。両社が、"不動産"と"プロダクト"の垣根を越えた住まいのカタチを考えた。

同ルームに込められたテーマは。無印良品が提案する新しい住空間の考え方である「MUJI INFILL 0(ムジインフィルゼロ)」。目に見えない構造やインフラなど必要なものは整え、内装はつくり込みすぎず、住まい手が編集する余白を残した住まいとなる。一見何もない空間だが、未来を自由に描けるキャンバスとしての素材に目を配った。

価値観や環境の変化に対応

一例として、家族構成が夫婦2人の場合にはリビング・ダイニングに贅沢な広さを確保したプランを用意。将来子供が生まれ家族が増えたときには、育児スペースを確保できるプランに。さらに、子供の成長に合わせ勉強に集中できる部屋を家具でつくることも可能なプランを提案する。

入居1年目:家族構成2人のプラン

入居10年目:家族構成4人のプラン

同ルームの特徴として、専有面積約100平米を間仕切りのないワンルームで設計したことがあげられる。キッチンは、家の中央に配置。玄関には広い土間を設置。浴室まで太陽の光が届くサンルーム兼洗面室。空間はインテリアで仕切っている。

間仕切りのないワンルームの中央にキッチンを配置(左)、広い土間を設置した玄関(右)

サンルーム兼洗面室(左)、インテリアで仕切った空間(右)

同物件の概要は、既存建物完成年月が、平成3年2月築。総戸数は54戸。構造と規模は、鉄筋コンクリート造、地上14階、地下1階。面積帯は、82.21平米~120.87平米。同コンセプトルームの専有面積は、99.76平米となる。