ヤマハは9月25日、薄型AVレシーバー「RX-S600」を核にした5.1chホームシアターパッケージ「YHT-902JP」「YHT-702JP」を発表した。発売は11月上旬。価格はオープンで、推定市場価格は、YHT-902JPが85,000円前後で、YHT-702JPが70,000円前後。

「YHT-902JP」

「YHT-702JP」

薄型テレビ用のテレビ台は、奥行きが短いローボードタイプが主流だ。ヤマハが8月29日に発表したRX-S600は、収納スペースの限られたラックでも設置できるスリムスタイルのAVレシーバー。薄型のAVレシーバー/アンプでは、フルサイズのモデルに比べて機能や拡張性が犠牲にされている場合が多い。しかし、RX-S600は192kHz/24bitに対応したバーブラウン製DACや、DLNA 1.5・インターネットラジオが利用できるネットワーク機能、VPS(バーチャルプレゼンススピーカー)機能、入力5系統/出力1系統のHDMI端子(入力の1系統はMHL兼用)など、機能や拡張性を犠牲にすることなく、省スペース性を実現している。パワーアンプはディスクリート構成で、定格出力は95W×5だ。

組み合わされるスピーカーはいずれも5.1ch構成。YHT-902JPは、トールボーイタイプのフロントスピーカーに、コンパクトなセンター/サラウンドスピーカー、サブウーファーが組み合わされている。YHT-702JPはコンパクトタイプのフロント/サラウンド/センタースピーカーにサブウーファーの組み合わせだ。

YHT-902JPのフロントスピーカーは、φ2.5cmバランスドームツイーターとφ7cmコーン型ウーファー×2本を使用したバスレフタイプ。サイズはW230×D230×H1,000mmで、質量は2.8kgだ(ベース込み)。YHT-902JPのサラウンドスピーカーとYHT-702JPのフロント/サラウンドスピーカーは共通で、φ7cmのコーン型フルレンジユニットを採用したバスレフタイプ。サイズはW112×D116×H176mmで、質量は0.59kgだ。センタースピーカーは共通で、φ7cmコーン型ユニットを使用した密閉タイプ。サイズはW276×D118×H111mmで、質量は0.73kgだ。

サブウーファーはA-YST II(アドバンスド・ヤマハ・アクティブサーボ・テクノロジーII)を採用したアクティブタイプで、出力は50W。使用ユニットはφ16cmコーン型だ。サイズはW290×D372×H292mmで、質量は8kg。

RX-S600にはヤマハの音場技術「シネマDSP」が搭載されており、16種類のサウンドプログラムを利用できる。また、いずれのパッケージも5.1ch構成だが、VPS機能により、フロントスピーカーのそれぞれ左右斜め上方にプレゼンススピーカーを仮想的に生成。高さ方向の音場を表現する「シネマDSP<3Dモード>」も利用できる。

また、AVレシーバーを除いたスピーカーだけでの販売も行われる。トールボーイタイプのフロントピーカーを採用したパッケージが「NS-PA40」で、コンパクトなフロント/サラウンドスピーカーを採用したパッケージが「NS-P40」だ。発売は11月上旬で、価格はオープン。推定市場価格はNS-PA40が40,000円前後で、NS-P40が25,000円前後となっている。