仏教を深く信仰しているというリチャード・ギア (C)BANG Media International

『プリティ・ウーマン』(1990年)、『シカゴ』(2002年)などへの出演で知られる俳優のリチャード・ギアが、自身が深く信仰しているという仏教について話している。

人間の精神的な向上に重きを置く仏教を信じているリチャードは、仏教の教えこそ自分の行動全てを未来へと導く力そのものだと語っている。

「僕が行うこと全てに仏教は繋がっている。仏教は僕の人生を運んでくれるラクダのような存在なんだ。どこにでもその精神は存在する。正直なところ、この教えを理解するためにみんなが仏教徒になる必要はないと思う。僕はみんなが共通して持っている非宗教的な倫理にも興味がある。何が良いのか、何が幸せなのか、何が人類の義務なのかってことにね」

そんなリチャードは元モデルのキャリー・ローウェルとの間に12歳の息子ホーマーをもうけ、幸せな結婚生活を送っているが、63歳になった今でも性欲は衰えていないという。彼は今でも52歳のキャリーに欲情するものの、全ての苦しみは煩悩からくるものという仏教の教えがあることから、何とか自分で抑制しようとしているとガーディアン紙のインタビューに答えている。

「まだ仏教の境地には辿り着いていないね。自分の性的エネルギーは失いたくないけど、欲が暴走して制御できない時に、その歳ではみっともないなって感じるものさ。自分を見失った時は本当に嫌な気分になるよ。でもこの現状こそ僕たちが目をそむけちゃいけないことだと思う。どうやったらこの欲望のエネルギーを使って、人生の最後で自分が誇れるようなことを達成できるだろうか? 方法はあるけど精進しなければならない。そうすれば将来僕はその境地に辿り着けると思うんだ」

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