本機の最大の特徴はそのサイズ。ディスプレイに1,366×768ドット表示の14型液晶パネルを搭載しつつも、極めて細いベゼル設計を採用しており、サイズは同社のホームノートPC「Inspiron 13z」に近いサイズを実現している。本体の厚みも23mmで、従来までのホームノートに比べて薄型設計となっており、外観はコンパクトな印象を受ける。

ベゼルが狭いedge to edgeグラス採用のディスプレイ。これにより、13インチクラスの筐体サイズに14インチ液晶を搭載することができている

とはいえ、CPUには標準電圧のIntel Core i5/i7を搭載するなど、パフォーマンスはホームノートPC並み。モバイルPCの機動性を持たせながらも、ホームノートPCのパフォーマンスを追求してするというのが、本製品のコンセプトといえるだろう。

今回試用したマシンは、CPUにCore i7-2640M、メモリーは8GB、ストレージとして256GB SSDを搭載した「SSD搭載パッケージ」。グラフィックスはCPU内蔵のものではなく外付けのNVIDIA GeForce GT 520M(ビデオメモリ1GB)を搭載しており、デスクトップPCと比べても劣らない。もともとDVDスーパーマルチドライブを搭載している、いわゆる「全部入り」仕様で、基本はデスクトップリプレイス機といった趣きが強い。

光学ドライブはスロットローディングタイプを採用。本体の厚さ23mmは、光学ドライブ搭載モデルでは最薄クラスだ。「XPS 15z」の発表時にもブルーレイディスクドライブの採用を期待する声は高かったが、いまだに薄型スロットローディングタイプのデバイスがないため、今回もDVDスーパーマルチドライブの搭載となる

なお、バッテリは8セルで、駆動時間は約7時間を確保。普段は据え置きを基本に家庭内で持ち歩きながら、必要なときには外出時にも携帯するという使い方になるだろうか。

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