人工知能(AI)、ロボット、IoTといった先進技術により、製造現場の生産性を向上させる、いわゆる「第4次産業革命」が世界的な関心を集めている。日本のものづくり産業においても、かつてないほどに多種多様かつ大量のデータを利用して生産が行われるようになった。そうしたデータ活用の重要性が増すなか、国内企業は震災をはじめとした不測の事態により、データを失ってしまうリスクに備える必要がある。本稿では、少ない投資で手間を掛けずにBCP対策が行える、ものづくり業界向けのクラウドサービス「Manufacturing-Space」を紹介したい。
BCP対策で信頼向上を
BCP(事業継続計画、Business Continuity Plan)とは自然災害、テロ攻撃などで自社が被害を受けた場合に、事業資産の損害を最小限にとどめるための方策だ。有事の際に社内のデータを守るため、企業は対応を考えておく必要がある。しかしBCP対策の必要性を認識しているものの、中堅・中小企業の中にはまだ万全な体制が準備できていないところも多いのではないだろうか。その要因には、計画を策定する人材の不足、ハードウェアやソフトウェアの導入費用の問題などがあげられる。とはいえ、BCP対策を行っていないと自社の存続ばかりでなく、取引先の事業にも大きな影響を及ぼす可能性がある。対策していない企業は、社外からの信頼を大きく損なうかもしれないのだ。
Manufacturing-Spaceがファイルの共有からBCP対策までを実現
NTTデータエンジニアリングシステムズが提供する「Manufacturing-Space」は、ものづくり産業向けに開発されたクラウドサービスだ。データの共有や保護、管理を行う機能を備えており、様々なビジネスシーンで活用できる。
Manufacturing-Spaceではクラウドサービスと絡めてBCP対策を行う。設計データをはじめとした、企業の財産とも言うべき情報を信頼性の高いクラウドストレージに保管することで、リスクを回避し早期復旧を実現するのだ。
また今後はIoTを使ったサービスも追加していくという。IoT技術を用いて操作履歴を分析することで、効率的な作業フロー構築のサポートを行うことを予定している。たとえば、昨今の熟練技術者の高齢化により、技術の伝承に悩む企業も少なくない。CADのオペレーターを例にとれば、同じモデリングでも中堅者と熟練者では作業完了までに大きな違いがある。見た目上の作業はそれほど変わらないケースでも、実際にIoTツールでCADの操作履歴を分析すると、コマンドの使用数、使用するコマンドの種類が違うことがあるのだ。こうした情報の分析も、今後Manufacturing-Spaceが実現するという。
本稿からダウンロードできる資料では、NTTデータエンジニアリングシステムズの「Manufacturing-Space」について詳細に紹介している。具体的なユースケースも絡めて解説しているので、興味をもたれた方は、ぜひ内容をご確認いただきたい。
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