昨今の製造業は、大量生産品の製造を中国や東南アジアなどにシフトし、日本国内では専門性の高い「個別受注品」の生産がトレンドとなっている。その代表的な存在は「造船」や「大型重機」などが挙げられ、近年では半導体やバイオなどの分野においても個別受注品が増加しているという。そして、このような個別性の高い機械製造業では、往々にして以下のような問題が発生する。

1.最終仕様がなかなか確定しない
2.出図の日程が遅れ材料などの手配が遅れる
3.現場にモノが適切なタイミングで揃わない

上記に挙げた3つの要因によって発生する、作業が一時中断となる「手待ち時間」と、一度進んだ工程を戻すことにより発生する「手戻り費」。これこそが個別受注生産における最大の課題である。

細矢泰弘氏

日本能率協会コンサルティング 細矢泰弘氏

大量生産が不可能な個別受注生産は、1台あたりの利益率が非常に重要となる。標準的な手戻り費率(売り上げに占める比率)は10%前後と言われているが、管理のレベルが落ちている企業では20%を超えることがあるという。つまり、売り上げの20%が手戻り費にということになり、こんな状態が続いては企業の存続を脅かすことにも繋がりかねない。そんな危機的状況を打開する手段として有効なものが「タクトによる工程管理」だと、産業界とそれに関係する組織の経営革新を支援し続けている日本能率協会コンサルティングの細矢泰弘氏は語る。

タクト管理とは文字通り、指揮者がタクトを振るようにリズムを作って製造を管理することだ。例えばライン生産では、流れがあるので1時間に何個、のような製造のリズムが生まれるが、個別受注生産は1つの場所に留まって製造が進むため、ラインのような流れは生まれず、状況によって工程が滞りがちになる。「そこに強制的にリズムをつくり、工程に流れを生み出して生産を管理します」と細谷氏は言う。

では、その具体的な方法とはどのようなものなのか。本資料では、これらの基本と課題の解決法のほか、機械製造業において利益を生み出し続けるサイクルを回す方法などについても紹介している。無償にて提供しているので、ぜひダウンロードをしていただき、参考にしてみてほしい。

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