生成AIを高セキュリティ化した「サテライトAI」シリーズ

生成AIがさまざまな形で身近なものになってきた。スマートフォンから利用できる検索サポート機能や写真編集機能は、プライベートでも業務でも作業を効率化するために利用している人が多いだろう。

ビジネスシーンでの活用を進めている企業も増えており、基本的な使い方が周知されるとともに、不慣れな人でも比較的使いやすくなってきている。上手く活用すれば業務効率化につながるため、実務への活用が進んでいない現場でも、ぜひ積極的に利用して欲しいところだ。

そのための助けになるのが、サテライトオフィスの「サテライトAI」シリーズだ。ChatGPTを中心にAzure OpenAI/Google Gemini/Claudeなど各種生成AIを日本企業が扱いやすい形でソリューション化して提供している。

生成AIを安全・安心かつ、簡単に目的に沿った活用がしやすいのが特徴の「サテライトAI」。特筆すべきは、生成AI利用時に入力した内容がAI学習に利用されない設定であるということだ。さらに入出力時に個人情報など重要情報に適切なマスキングを施すことができる。

料金を抑えつつ高性能なエンジンを利用した機能や、導入支援・運用サポートなども用意しており、企業のAI導入から活用までの支援体制は万全だ。

オンライン会議をリアルタイム文字起こし&要約で議事録自動作成

情報漏洩を気にせずに生成AIが使えるとなれば、まず利用してみて欲しいのが「サテライトAI・議事録作成AI」だ。簡単なミーティングから商談までオンライン会議が活躍するシーンが増えている。移動の手間や時間ロスはかなり緩和されたものの、その内容を記録する議事録作成業務は変わらず残っているだろう。

もちろん、音声を文字起こししてくれるAIサービスは複数登場している。聞きながら自分で書き起こすのに比べれば、ずっと楽にテキスト化は可能だ。しかし、テキスト化したものを全文共有するわけにもいかず、読み直して要約する作業が生まれてしまう。

要約だけならばChatGPTが得意としているが、長文すぎると扱いづらい、重要情報が含まれていてChatGPTには読ませたくない、といった課題があるのも事実だ。

「サテライトAI・議事録作成AI」はそうした課題を解決してくれる。情報を守ったうえで会議全体の文字起こしを話者認識しながら実行してくれるだけでなく、要約した議事録を逐次作成してくれるためだ。リアルタイムでの文字起こしに加えて、3分ごとに要約した議事録を作成してくれるため、会話が行き詰まったときの現状確認や軌道修正にも役だってくれそうだ。

自動文字起こしでは、業務上利用される用語の誤認がどうしても発生するが、辞書登録機能を備えているため精度を向上させられる。

出力結果の不適切発言チェックや、手動修正もできるため、業務利用できるクオリティの議事録作成が可能だ。さらに、全文と要約議事録の両方をTEX/CSV/PDF形式で出力でき、共有も容易で利用しやすい。

Chrome拡張機能としてChromeブラウザかEdgeブラウザ上で動作するためWeb版を利用する必要はあるものの、Google Meet/Microsoft Teams/Zoomなどといったビジネスシーンで利用されることの多いオンライン会議ツールで利用可能だ。

社内情報学習で生成AIから実用的な回答結果を得られるように

もう少し踏み込んだ活用を考えてみよう。業務利用にあたって課題となることがいくつか思い当たるだろう。たとえば、インターネット上の情報だけをベースに生成される回答では、浅い概要的な回答にしかならないといった課題だ。しかし自社保有情報を読み込ませれば、より具体的で実用的な回答の出力が期待できるだろう。

「サテライトAI」シリーズでは、既存ドキュメントを読み込ませたり、指定Webサイトを参照したりと、具体的な情報を利用するRAG機能がある。たとえば「サテライトAI・AIドキュメント」はPDF/PowerPoint/Word/Excelのドキュメントをアップロードして参照させられるため、業務資料や社内マニュアル、取引先情報、業界情報など特定の情報を読み込ませての利用が可能だ。

さらに、社内に存在するドキュメントをあらかじめ学習させておき、社内の誰もが気軽に利用できるようにする仕組みもある。そのインターフェースも使い慣れたものから、ユーザー自身の使いやすい方法までを選択できるようにサービスを取りそろえており、「サテライトAI・社内ポータルAI」、「サテライトAI・社内チャットAI」、「サテライトAI・AIメール」、「サテライトAI・AIボイス」などがそれにあたる。

個人で資料を選び、読み込ませ、生成AIに適切な質問をするとなると、抵抗感がある人がいるかもしれない。しかし、あらかじめ社内情報を読み込ませた環境が整っていればハードルは低くなるだろう。キーボード入力が苦手、文字入力をしづらい環境でも音声で質問可能で、チャットやメールなど普段のツールを使って気軽に質問できるため、利用率はかなり向上するはずだ。

安全・社内情報学習・簡単UIで問い合わせ対応業務を効率化

これら「サテライトAI」シリーズを利用した業務効率化の例として、社内サポートの負担軽減に貢献する方法を紹介しよう。IT部門だけでなく総務部、人事部など社員への問い合わせ対応が必要となる部門は多い。そして、同じような質問が大量に集まり対応効率が悪くなってしまうというのはどの部門でも共通して抱えている課題のようだ。

インターネット検索である程度の答えが出るものや、ChatGPTに質問して容易に回答にたどり着けるものは問題ないが、カスタマイズされた業務ソフトの使い方につまづいた場合、そうはいかない。育児休暇の申請など社内制度を利用するための申請書類のありかや記入例なども、ChatGPTに質問しただけではわからない。そうした問い合わせが山積してしまう。

それを解決する1つの方法がFAQサイトを用意することだ。しかしFAQサイトの作成や整備管理にはかなりの手間がかかる。サテライトオフィスではこれを生成AIでサポートするサービスも準備中だが、現時点で簡単にできる対策がある。それが、社内ドキュメントを学習させてFAQ代わりにする方法だ。

総務部や人事部ならば、実際に利用する申請書式や根拠となるドキュメントを学習させておけば、社員が簡単にたどり着けるようになる。「育児休暇の取得方法を教えて」という具合に、普段使っている社内チャットやメールを利用して、自然な言葉で質問できるわけだ。

生成AIを安全にそのまま使える「サテライトAI・AIボード」

ここまで紹介したさまざまなサービスは、ChatGPTなど生成AIをベースに機能を切り出し、より現場で利用しやすい形に整えたものだ。目的を明確にし、企業が既存システムと組み合わせて利用しやすく、ユーザーにとってもわかりやすくブラッシュアップしている。

しかしある程度の熟練者ならば、単機能ではなく自分で工夫して生成AIを使いこなしたいと考えるだろう。もちろん「サテライトAI」は、そのためのサービスも用意している。

「サテライトAI・AIボード」はChatGPTそのものに「サテライトAI」シリーズの持つセキュリティ機能を追加したシンプルで総合的なサービスとして誕生し、現在はGPT-3.5-Turbo、GPT-4-Turbo、GPT-4o、GPT-4o-mini、Azure OpenAI系、Google Gemini/Vertex AI、Claude系などメジャーLLMをサポートし、社内ドキュメントの学習機能や音声での質問・回答機能も備えたものになっている。

「サテライトAI・AIボード」インターフェースはChatGPTと同じで、ChatGPTの利用経験があるユーザーにとって親しみやすい。さらに多くのユーザーにとって扱いやすくなるよう、インターフェースをGmail/Outlook風にしたものが「サテライトAI・AIボード2」だ。

一般のChatGPT業務活用事例などを参考にする場合「サテライトAI・AIボード」は非常に使いやすいだろう。生成AIをより深く利用したいと考えている場合には、ぜひ活用してもらいたいサービスだ。

本連載では今後「サテライトAI」シリーズのサービスと、サテライトオフィスの提供する他サービス群を利用することでどういった業務の効率化が可能になるのかを紹介する。生成AI活用について悩む企業担当者にはぜひ参考にしていただくとともに、サテライトオフィスへご相談をしてみてはいかがだろうか。

監修:原口 豊(はらぐち・ゆたか)

大手証券会社システム部に在籍後、1998年、サテライトオフィス(旧ベイテックシステムズ)を設立。2008年、いち早くクラウドコンピューティングの可能性に注目し、サービスの提供を開始。Google Workspace(旧称:G Suite)の導入やアドオンの提供で、これまで実績6万社以上。「サテライトオフィス」ブランドでクラウドサービスの普及に尽力している。

サテライトオフィス

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さまざまなビジネスモデルに最適なソリューションパッケージを開発し、ユーザー目線に立った戦略の企画・提案を行っています。業界トップクラスの導入実績を持つGoogle WorkspaceやMicrosoft 365、LINE WORKS、ChatGPT など、AI関連ならびにクラウドコンピューティングに関わるビジネスの可能性を追求しています。

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