G Suiteをさらにカスタマイズ【番外編】

本連載ではこれまで、「G Suite」が持つ多彩な機能を紹介してきた。そこで今回は番外編として、これまでの連載で触れていないサテライトオフィスのアドオンをまとめて紹介しよう。

地図連動データベースを手軽に活用!

G Suiteを利用していて、「地図機能をもっと有効に活用したい」という要望は多いもの。そんな時に便利なのが、簡単に地図連動データベースを使えるようになるアドオン「サテライトオフィス・地図データベース for G Suite」だ。

このアドオンは、住所を記載したCSVファイルをアップロードするだけで、地図上に顧客一覧/取引一覧/店舗一覧などの各種情報を表示することが可能。表示方法については、検索機能を用いた地図上でのデータ表示、もしくは地図で選択して一覧表示が行える。

また、データ一覧だけでなくデータ検索やソート機能、データ明細表示にも対応しており、各種表示方法の設計も可能となっている。加えて、スマートデバイスのGPS機能を用いた自分の現在地表示、Googleストリートビュー表示にも対応しており、幅広い用途に活用できる。

そのほか、各データに関するシンボルカラー変更、データごとのコメント機能、1ファイルあたり200MBで復数保存できる添付ファイル保存機能、添付ファイルのプレビュー機能、写真保存機能、お気に入り機能、「いいね!」機能、ユーザーによるシンボル追加機能なども搭載。なお、データアップロード件数およびフィールド数は無制限だが、大量の場合は追加レコード有償オプションが必要となる。

サテライトオフィス・地図データベース for G Suite

有用なWebページを手軽に社内共有

社内に分散しているナレッジを共有し、より価値の高い集合知へと昇華させていくことは、企業にとって極めて重要なファクターといえる。 そこでぜひお勧めしたいのが、「サテライトオフィス・共有ブックマーク for G Suite」だ。

このアドオンは、ユーザーが有用なWebページを見つけた際、手間なく社内のメンバーと共有できるというもの。使い方は簡単で、Webページを開いた状態でChromeの拡張ボタンをクリックすると、Googleサイトで作成したポータルページ内のガジェットに表示される。 登録時には、タグ付けやコメントの入力も可能だ。

サテライトオフィス・共有ブックマーク for G Suite

Webブラウザの自動切り替えで業務を効率化

普段はChromeを使っていても、社内システムがIEにしか対応していない、といったケースは意外に多い。しかし、そのたびに手動でWebブラウザを起動しなおすのも面倒なもの。 そんな時に活躍するアドオンが「サテライトオフィス・ブラウザ切替機能 for G Suite」だ。

このアドオンを使うと、閲覧したいURLに応じて適切なWebブラウザを切り替えることが可能になる。 具体的な機能としては、IEから他のWebブラウザを開く「IE用拡張機能」、Chromeから他のWebブラウザを開く「Chrome用拡張機能」、Firefoxから他のWebブラウザを開く「Firefox用拡張機能」の3種類。

これにより、たとえばIE利用中に特定のURLを指定した時だけChromeやFirefoxで開く、Chromeで基幹系システムのURLを指定した時だけIEを開く、といったことが可能になる。 なお、ChromeからFirefoxのみ次フェーズでの開発予定となっている。

サテライトオフィス・ブラウザ切替機能 for G Suite

美しいグリーティングカードを手軽に送付

年賀状や暑中見舞いなど、企業では顧客やパートナー企業向けにグリーティングカードを贈る機会も少なくない。そんな時に便利なアドオンが「サテライトオフィス・グリーティングカード for G Suite」だ。

このアドオンは、一覧から多彩かつ美しいデザインのグリーティングカードを選び、メッセージとメールアドレスを入力するだけで、簡単にグリーティングカードが送付できるというもの。プレビュー機能に加えて、開封通知を受け取るか否かの設定も行える。もちろん、受け取った相手からのメールによる返信も可能だ。アドオンは無償で、有償サービスを使えば企業専用カードの作成やログの取得機能も利用できるようになる。

このように、サテライトオフィスが提供するアドオンは、さまざまなビジネスシーンで役に立ってくれる。G Suiteの標準機能に"あと一歩"を求めている企業は、ぜひ試してみていただきたい。

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