ITソリューションの導入は、様々なサービスの情報収集や比較検討が鍵となる。しかし、紹介資料や事業者側のデモを見ただけでは違いを明確にできなかったり、そのサービスの本質をつかむところまで届かなかったりすることもあるはずだ。そんなとき、“実際にそのサービスが体験できれば良いのに! ”と思うことも多いだろう。
株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)はそんな人達のために代表的な自社サービスを、実際に体験しながら学べるプログラムを開催。今回は、これまで延べ1500人以上が参加したというこの特別な体感プログラムにTECH+とライターが潜入!
どんなプログラムなのか、調査してきました。
参加メンバー(左から)

著者:中山 一弘
導入事例、イベントレポート、オウンドメディアコンテンツ制作などを中心に執筆活動を続けるITライター。フットワークを活かした地方取材が得意で、依頼があればどこへでもと日本全国を駆け巡る生活をしている。マイナビニュースでは古参ライターのひとりで、あらゆるチャンネルに記事を寄稿しているため、思わぬところで発見されることも…

TECH+ 制作担当

TECH+ 営業担当
楽しい演出あり!体感コースはワクワクから始まった
冒頭で紹介したIIJの特別体験プログラムは「IIJ Touch & Experience College」は、同社の代表的なソリューションについて実際に体感できるというのが特長となっている。大きく「Microsoft 365体感コース」、「ZTNA体感コース」、「DX体感コース」、「SD-WAN体感コース」があり、今回我々TECH+潜入班はIIJのクラウドネットワークソリューション「IIJ Omnibusサービス」の核となるSD-WAN体感コースを選択させてもらった。
本体感プログラムはIIJ本社のデモルームで開催されるので、まずは現地へ向かう。IIJの本社は飯田橋グラン・ブルーム内にある。隣にはレストランやカフェを中心にさまざまなお店が立ち並ぶ飯田橋サクラテラスがあった。
飯田橋グラン・ブルームに到着!
時刻はお昼過ぎ、さまざまなお店を横目に本日の目的であるIIJ本社へと向かう。
素敵なオフィスですね~!
期待と緊張の中、案内に従って受付を済ませ、同社のデモルームに入室。
事前に席が用意されており、コース体験に使うPCも整っていた。 デモルームで待っていたのは、本日の講師を務める束原先生と助手の川口さん。
あいさつを済ませたら、さっそく体感プログラムスタート!
まずは地方拠点の担当者になりきってルーターを設定
「SD-WAN」サービスの特長は大きく3つ。迅速な拠点展開が可能な「ゼロタッチプロビジョニング」、クラウドを快適に利用する「トラフィック最適化」、そして管理負荷を大きく低減する「わかりやすい管理ポータル」だ。束原先生は最初にゼロタッチプロビジョニングの説明に入る。
「ネットワーク更改や拠点追加の際に、現地にプロフェッショナルがいないと展開作業ができないという課題がありますよね?それに対して、新品のルーターをネットワークに接続するだけで、必要なコンフィグを自動的にクラウドから読み込んで設定を完了することができます」(束原氏)
束原先生が説明を終えると…
なんと、デモルームに宅配業者に扮した川口さんが登場!
一瞬「なにが起きた!?」と固まってしまうが、その手には実際に配布されるIIJのルーターを持っていたことでようやく理解。“全国の拠点に宅配業者からルーターが発送される”というシーンを再現したものだとわかり、思わず笑いがこみあげてしまう。
お届け物でーす!
ありがとうございます!
デモルーム内が笑顔になり緊張もほぐれたところで我々潜入班の元に配られたのは、日本全国の拠点の名前が書かれたルーター、SA-W2Lだ。これはIIJが独自開発をしたものだという。まずはインターネットに自分で繋げるところから始める。
…とはいえ、回線を差し込み電源を入れた後、しばらく待つだけであっけなく設定が完了した。これだけで拠点間通信網を構築できたというのだから驚きだ。
え、ケーブルを差すだけ!?
これなら私でもできますね…!
「もし展開作業当日に回線エラー等のトラブルがあったとしても、クラウド上からリモートで復旧できるので安心です」と束原氏は驚く二人に説明する。
IIJスタッフのユーモアもあって楽しくサクサクとゼロタッチプロビジョニングによる拠点間通信網を構築する仮想体験ができるのは、実際にルーターを手に取って体験できる体感プログラムならではといえるだろう。
ネットワーク障害発生!?直感的なUIで原因を簡単に特定
事前に用意されていたクライアントPCをルーターにつなげれば、各拠点役の潜入班のPC(今回は北海道、仙台、名古屋支店の担当者の想定であった)と束原先生が担当する東京本社がつながり、企業ネットワークが構築された。
「では、さっそくネットワークがつながっているか、本社にあるファイルサーバにあるファイルを開いてみましょう!!」と束原先生。
期待をして接続を試みるものの…
む?ひら…かない?あれ?
繋がらないですね…
私と潜入班もしどろもどろになっているところで、「すみません、じつはこれ罠でして、わざと東京本社のケーブルを外してあります(笑)」と外れたLANケーブルを指さしながら笑顔な束原先生。
「おや!先生もお人が悪い」という話ではなく、このような障害発生時においても通常ならpingやtracert、ipconfig等のコマンドを実行し、順番に原因箇所を特定していく…というような作業をしなくてはならないが、IIJ Omnibusサービスなら管理ポータルから簡単に原因が特定できることをリアルに体験するための演出となっていたのだ。
これを実現しているのが「IIJ Omnibusポータル」で、ここではGUIによる直感的な管理が可能である。日本全国に散らばった拠点ルーターをこの1つの画面で管理・操作ができる。各種コマンドもプルダウン形式で直観的に実行できるので、誰でも簡単に切り分けができるという優れものだ。
UIが分かりやすいので、原因の特定も難しくないですね。
誰が見ても直観的な操作ができるというのは、というのは情シスにとって属人化の回避になりそうです。
「IIJ OmnibusポータルではどこにVPNを張っているのか、どんなWAN構成になっているかといったネットワークトポロジーも自動的に管理してくれます。これがあれば、ネットワーク担当者変更時の引継ぎ漏れや、構成変更時の更新漏れ等のトラブルを避けることができます」と束原先生。なるほど、まさに“かゆいところに手が届く”のがIIJ Omnibusサービスなんだなと感心してしまう。
あれ?なんかうまくできないな?
プログラム中に困ったときでも大丈夫!
川口さんがすぐに来てくれて、分かりやすく教えてくれました。
こうすれば簡単ですよ!
できた!ありがとうございます!
こういったサービスの特長を体感しながら、わからない時もすぐに教えてもらえて、経験として刻まれていくのも興味深いところだ。
回線の混雑時でもクラウドサービスが安定稼働!簡単に設定可能なローカルブレイクアウトの効果を実感
「IIJ Omnibusサービスが作る仮想環境の中でネットワークを構築しており、インターネットゲートウェイもこの中にあります。このままの状態でMicrosoft Teamsの会議を使ってみましょう」と話を切り出す束原先生。実際にWebミーティングに呼んでもらうと、何やら挙動がおかしい。
画面が乱れてますね?
僕の画面は再接続中って表示されています。
「実はネットワークに負荷をかける特殊なツールを使って、いわゆるインターネットゲートウェイ混雑時の『回線が重い』状態を作っています」と束原先生が種明かし。これには潜入班も「してやられた!(笑)」と思わず笑顔に。
つまり、インターネットゲートウェイをIIJ Omnibusサービスに統合しているので、Webミーティングが重なるような時間帯だと、帯域を分け合う形となるため挙動が不安定になる、という現象の再現というわけだ。これは、クラウドサービスのトラフィックが急速に増加している昨今「あるある」な現象だろう。
「これを回避するための仕組みが『ローカルブレイクアウト』といいます。特定のアプリケーションのみ、仮想環境を介さずに直接インターネットに接続できるようにすることで、帯域問題を解決し、ストレスのないアクセスが可能になります」という束原先生の解説のもと、今度はローカルブレイクアウトされたMicrosoft Teamsを試すと、先生の言う通り非常に挙動が良くなり、快適なコミュニケーションが取れる状態になった。
ばっちり繋がってます!
オフィスなどで仕事をするときと全く変わらない映像のサクサク感ですね!
「Microsoft 365、Zoom、Google Workspace、Windows Update、Box、Zscalerといった、ビジネスにとって主要なサービスやアプリケーションの経路は日々更新される恐れがあり管理が課題となりますが、IIJのソリューションで経路が自動更新されますので、ローカルブレイクアウト設定は簡単に行えます。テンプレートは毎日更新していますから、クラウドサービスの宛先が変わっても安心です」と束原先生。
安全に守られたIIJ Omnibusネットワーク内のアクセス環境はそのまま維持されつつ、レスポンスが必要かつ安全なサービス・アプリケーションに関しては直接インターネットにつなげることで、セキュアな環境と快適なサービス活用が両立できるのは、さすがIIJが考えたソリューションだなと感じた。
楽しい時間を堪能し、製品理解も深まったところで体感プログラムは終了。学びと笑顔にあふれる大満足の1時間となった。
皆様にも体験いただきたい「IIJ Touch & Experience College」
ここで紹介した以外にも様々な体験ができる「IIJ Touch & Experience College」。テキストや動画である程度予習していたものの、やはりこうやって体感することで得られるノウハウによって、自社活用した際のイメージはよりはっきりとすることが分かる。IIJによるカリキュラムもよく考えられていて、学びの中で楽しさもあり、何よりも同席しているメンバーと共通意識が持てるのも大きなメリットだと感じた。例えば導入に際してプロジェクトチームで事前に体感コースに参加していれば、導入の目的意識や課題もより明確化されると思う。ぜひソリューション選びで悩んだ際には、まずは一度IIJのサービス体感プログラムに参加してみてほしい!
【アフタートーク】体感プログラムを終えて
本日はありがとうございました!体感プログラムが始まる前は不安もあったのですが、終始楽しく体験できました。
ありがとうございます。まさに我々が本プログラムで狙っていたのは「体験のハードルを下げわかりやすく楽しい時間にする」ことだったのでそう言っていただけて嬉しいです。
「引っかかった!(笑)」と思わず笑ってしまう場面も多々あり、沢山の学びも得られて大満足の1時間でした。他社さんでもさまざまな商材で体験プログラムやハンズオンセミナーが開催されているなか、どんな想いでこのようなプログラムを実施されているのでしょうか?
トラップを用意してしまいすみません(笑)一般的なデモやハンズオンでは当然ソリューションを導入していただく商談になるため、商材のご説明だけでなくお金のお話も出てくるのでついつい堅くなりがちだと思います。「IIJのサービス体感プログラム」にご参加いただいた方には、まずは楽しみながらIIJのサービスをシンプルにご理解いただきたいので、ユーモアも交えてお伝えするようにしています!
たしかに…!最初は勉強しようという気持ちで臨みましたが、宅配便が届いたあたりからいつのまにか楽しく受講していました。それなのに文章で説明を読むよりも何倍も印象に残っています!
ありがとうございます、渾身の演技をしたかいがありました(笑)。お客様も宅配便の場面はすごく好評で嬉しい限りです。
ぼくも一瞬本当の宅配便の人が来たのかと思っちゃいました。お客様というワードがでてきましたが、本プログラムを受講される方はどのような方が多いのでしょうか?また受講中の様子などエピソードもお聞かせください!
例えばSD-WANコースを体験されたお客さまの中には情シス担当になったばかりの新人様とベテランの上長様という組み合わせになるケースも多いです。今回も体験していただいたトラブル時の原因の切り分けシーンで、上長の方が「分かるか?やってみるか?」、「こういうのが無かった時代はこうやった」などと新人の方と楽しそうにディスカッションする様子を見たこともあります。
上長との緊張のひととき(笑)も楽しいコミュニケーションの時間になっていて素敵です!そのほか好評の部分はありますか?
ローカルブレイクアウトについて理解できたという声も多いですね。現在ホットな話題でもありますし、本当に実現可能なのか疑問視される方もいらっしゃるので実際に体験いただくことでより深くご理解いただける機会にもなっていると思っています。
ありがとうございます。最後に本記事の読者に熱いメッセージをいただきたいです!
多くの方に「楽しかった」「楽しく学べた」と言っていただいているので、私たちの想いが伝わっているのではないかと思っています。説明資料などで見たソリューションやサービスでも実際に体験することで新たな発見を得ることもあるかもしれませんし、自社ではこんな使い方ができそうだというアイデアが出るかもしれません。みなさまもぜひ一度「IIJ Touch & Experience College」を体感いただき、様々な形で今後のビジネスに役立てていただけるとうれしいです!
ありがとうございました!
IIJ Touch & Experience College
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