浜学園は、昭和34年(1959年)春、「英語・数学塾」という名称で兵庫県尼崎市に創設以来、子どもたちの教育に携わってまいりました。現在は、兵庫県だけではなく、大阪府、京都府などの近畿圏を中心に、岡山県、広島県、愛知県、さらには首都圏や沖縄県那覇市など、その拠点数は53箇所(2024年9月現在)にのぼります。
上述の中学受験塾のほか、幼児教育や小中高生対象の個別指導なども展開しており、対象となる生徒の年齢層は大きく広がっています。
浜学園には中高一貫教育の難関私学や国公立校への進学希望者が多く、塾生が合格するために、「常在戦場」という標語のもと、緊張感を持てる学習環境を提供しています。
浜学園は、今や多くの進学塾が採用している「復習主義」の草分けです。全ての授業に復習テストが付いており、全単元の理解度・定着度を小刻みに測定します。その得点と月1回の実力テストの得点で定期的にクラス替えを行うことにより、全ての授業が塾生と講師双方にとって最も効率的な場となるように設計しています。さらに、生徒自身が能動的に問題に取り組めるように、全ての問題に解答を導くため解説を付けています。正解が出せない場合すぐに講師に質問するのではなく、この解説を読み解き自ら考える、つまり、「自ら考え学ぶ」学習姿勢を身につけることができます。合格前の試験勉強が合格後の学習習慣や学習姿勢に結びつくため、志望校合格という結果だけでなく、自ら学ぶ力も合わせて身につけることができる点が浜学園の最大の特徴です。
塾創業者による「授業は商品なり」という理念のもと、講師の高いモチベーションを維持するために、授業そのものに対し常に品質管理を行い、授業の質の向上に努めています。特徴ある教育方針は、浜学園独自のものであり、他の学習塾との差別化に生かされています。
「成績情報・学籍情報・個人情報などの管理だけでなく、セキュリティ対策やノウハウ漏洩防止などさまざまな対策が必要でした」と、専務執行役員の藤 慎治 氏は述べています。
多くの拠点にPCをセットアップして配布する従来の方法では、故障時や人事異動などの際、迅速に対応することが困難です。また、その際、PC上に存在するデータの保全も難題です。これらの対策として、「シンクライアント システム」を採用しました。
システムの選定を進めていた当時、いくつかのメーカーの製品を調査しましたが、最終的にParallels RASを選択することを決断しました。最大の理由として、Parallels RASが実装するポリシー設定により、利用時に情報セキュリティ対策を徹底できるほか、導入にかかるコストメリットが非常に高いと判断されたためです。
Parallels RASのライセンス体系は、同時利用アクセス数という方式です。他社製品の多くは全利用者数や全デバイス数のため、比較するとかなり高額になりました。
加えて、Parallels RASにはシステムを構成する際に、運用構成上必要となる機能がすべて装備されており、Microsoft SQL Serverなどのデータベース ソフトが不要である点もメリットでした。その他、接続デバイスに、Windows PCだけでなく、MacやiPadが利用できる点も決め手のひとつとなりました。
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現在、300名程の職員向けに、仮想アプリケーションという形態で、Parallels RASにてシステムを運用されています。このシステムは、データセンター事業者の環境をホスティング契約した仮想基盤の上で運用されています。53箇所に広がる各教室とデータセンターとの接続のため、VPN網を利用して接続されており、Windows Server RDSHを利用したシンクライアント環境でグループウェア、学習管理システム、生徒情報管理システムなどへ RDP通信を使用してリモートアクセスの形態で利用されています。
Parallels RAS環境の運用は、3名ほどのシステム運用管理者が担当しており、システム導入と保守を支援された株式会社オクムラと連携して実施しています。
新しい職員が入社しても、PCを個別に設定する必要もなく、「シンクライアント システム」にログオンするためのユーザーIDを発行するだけで、すぐに仕事に取り掛かることができるため、この点を大きなメリットとして享受されています。
システム環境は、利用ユーザーの接続誘導を担う管理サーバー群において、冗長構成としているほか、接続先のWindows Server RDSHサーバーへのアクセスも各サーバーのCPUやメモリ、ユーザー セッション数など、サーバー自体のリソース負荷状態を監視して、最適なサーバーへ接続誘導する機能も利用されています。そのおかげで、職員は各種アプリケーションをストレス無く、利用することができています。
例えば、Zoom会議(ブラウザ版)なども、構築されたParallels RAS環境を経由して、Windows Server RDSHサーバー環境で利用しています。最大で40名程の会議であれば、ストレスなく、リモート操作環境で利用出来ているとのことです。
一方、印刷処理についても、職員の方がどの教室に異動しても、あらかじめParallels RASの定義とグループ ポリシーの定義をしておくと、教室に設置されたプリンタを自動的に既定のプリンタとして利用できるようになります。
浜学園では、長期間にわたってParallels RASを利用した「シンクライアント システム」を使用されており、このシステムは、浜学園の事業運営の根幹を支える重要な構成要素となっています。現在のシステム構築を支援された株式会社オクムラと共に、今後も教室の拡大に伴い、さらに発展を続ける予定とのことです。
藤 氏は、「Parallels RASは、シンクライアントを検討している学校や教育機関に勧められる素晴らしいソリューションである」と述べられており、更なる製品の進化に期待されています。
Parallels RAS (Remote Application Server) について
Parallels RASは、Windowsアプリケーション及びWindowsデスクトップの仮想化を実現するソフトウェアです。RDP通信を使用したリモート操作を実現し、さまざまなデバイスから暗号化された安全なリモート通信を確立することができます。また、独自のポリシー制御を定義でき、企業や団体の内部ネットワークからの情報漏洩、外部からの不正アクセスを防御する万全なセキュリティ対策が実現できます。https://www.parallels.com/jp/ras/
関連リンク
- コーレル株式会社 https://www.alludo.com/jp/
- 法人向けお問い合わせ窓口 https://jp.learn.corel.com/volume-licensing/inquiry/
- Parallels RAS製品サイト https://www.parallels.com/jp/products/ras/remote-application-server/
- Parallels RASに関するTECH+での過去記事 https://news.mynavi.jp/techplus/kikaku/20220629-2367135/ https://news.mynavi.jp/techplus/kikaku/techp2958/ https://news.mynavi.jp/techplus/kikaku/20240805-2991716/
※本記事はコーレルから提供を受けております。
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