コロナ禍を経て、ハイブリッドワークやクラウドサービスが急速に普及した。そのため、企業においてインターネット回線でやり取りするデータの大容量化が進み、高速かつ安定した光回線のニーズが高まっている。法人向けインターネット回線を中心としたICTソリューションを提供するソニービズネットワークスは2023年10月、上り下り最大10Gbps※の通信速度を誇る高速インターネット接続サービス『NUROアクセス 10G』を新たにリリースした。NUROアクセス 10Gが企業にもたらす価値とは何だろうか。同サービスの詳細も含め、同社第2営業本部 本部長 渡邉大樹氏、マーケティング本部 マーケティング部 部長 矢崎裕貢氏に聞いた。
※「10Gbps」という通信速度はNURO Bizネットワークからお客様ご利用場所に設置する回線終端装置へ提供する技術規格上の最大速度です。お客様が使用する個々の端末機器までの通信速度を示すものではありません。インターネットご利用時の実効速度は、お客様のご利用環境(端末機器の仕様等)や回線の混雑状況などにより、低下する場合があります。
ハイブリットワークやDXなどを背景に、
あらゆる企業・組織において、高速で安定した通信環境の整備が急務に
オフィス回帰の流れがあるなか、週に数回程度の出社とリモートワークを組み合わせるハイブリッドワークが主流になりつつある。ハイブリッドワークでは、「出社している人」と「出社していない人」が混在するようになるため、たとえ自身はオフィスに出社していたとしても、リモートからの参加者に合わせて会議はオンライン上で実施することが多くなる。「たとえば、参加者が10人いる会議で一人だけリモートワークだった場合、自動的にオンライン会議となります。残りの9人は社内にいますが、各自で繋いで参加するケースはそう珍しい光景ではないでしょう」と矢崎氏。また、DXが進みクラウドサービスを導入する企業が増えたことで、社内外から常にインターネットを利用する状況にもなってきた。
こうした背景から、インターネット経由の通信が増大し、通信速度の低下や不安定化による業務への悪影響が生じているケースも見られる。
さらに、一般消費者へのサービス提供という観点からも、インターネット回線の高速化、高品質化が求められるようになってきている。たとえば宿泊業では、訪日外国人旅行者数が回復したことで、より快適なインターネット環境を提供するために、回線の増強を行っているケースも少なくない。また、現在全国の小中学校に1人1台の情報端末を配備する「GIGAスクール構想」が進められているが、端末は整備されていても接続の遅延など通信速度に関するトラブルが相次いでいる。
渡邉氏は「自治体や学校における通信回線の品質向上も求められています」と説明する。高速で安定した通信環境の整備は、あらゆる企業や組織にとってこれまで以上に重要な課題になっているといえる。
月額23,850円からと圧倒的な低コストの「NUROアクセス 10G」、その真価とは
こうした昨今の課題やニーズに対応するため、「速くて安い」というNUROのブランドイメージに沿う形でアップデートされたサービスが、『NUROアクセス 10G』である。
NUROアクセス 10Gは、最新の通信規格「XGS-PON」を採用し、通信速度上下最大10Gbps、最低10Mbps以上の帯域を確保した帯域確保型の法人向けインターネット通信サービスで、月額23,850円(税抜)から利用可能となっている。旧サービスである『NUROアクセス NEXT 10G』に比べて圧倒的に低コストで利用でき、提供可能エリアも大幅に拡大した。
高速かつ高品質な回線を低コストで提供できるのは、一般消費者向けに光回線を提供する親会社のソニーネットワークコミュニケーションズと連携して設備を運用しているためだ。もちろん、NUROアクセスの通信品質や運用ポリシーは法人向けのものとなっているが、機器や設備の購入・運用にスケールメリットが働くため、他社の法人向けインターネット回線に比べても圧倒的なコストパフォーマンスで提供することができる。
渡邉氏によると、DXの波があらゆる業界に押し寄せ、企業におけるクラウドサービスの利用が急速に進んでいるものの、通信速度に問題があり生産性が低下してしまっているケースは多いという。一方で、中小企業向けのルーターでも10G対応のものが出てきているなか、回線の高速化のニーズはさらに高まっている。渡邉氏は「NUROアクセス 10Gを導入していれば、この先数年間は回線を気にせずにDXを推進できる世界観を実現できるでしょう」と、NUROアクセス 10Gの導入メリットを語る。
また、矢崎氏によると、特にデータセンター集約型のネットワークを採用している企業において、クラウドサービスやWeb会議システムの利用増加に伴い、通信速度や品質の低下に課題を抱えている事例が多いという。これに対し、ローカルブレイクアウトを導入するという解決策もあるが、運用や設定が複雑化するため対応に専門性が必要で、手間やコストがかかってしまうデメリットもある。矢崎氏は「NUROアクセス 10Gのような高速かつ安定した回線を導入することで、シンプルなネットワーク構成になり、ローカルブレイクアウトの導入などの試行錯誤をしなくて済みます。ネットワーク構成がシンプルになるぶん、セキュリティ対策がしやすくなるメリットもあるでしょう」と説明する。
インターネット回線だけでなく、セキュリティやクラウドまで対応する守備範囲の広さ
ソニービズネットワークスでは、インターネット回線のほかに、セキュリティやクラウドサービスも提供している。2019年には「bit-drive(ビット・ドライブ)」ブランドで提供する法人向けクラウド・ネットワークサービス事業を親会社であるソニーネットワークコミュニケーションズより承継した。これにより、ネットワークからクラウドまで、幅広い領域における課題を最適なソリューションで解決することができる体制となった。
bit-driveとの連携メリットについて、渡邉氏は「以前は、オンプレミスサーバーをクラウド化したいという要望をいただいた際には当社のみでは提案しきれませんでしたが、bit-driveの承継によってAWS導入の提案が可能になりました。回線、サーバーのクラウド化、ルーター、アクセスポイントまで含め、一気通貫でソリューションをご提案できるようになっています」と話す。
実際に、もともとNUROを契約しており、DNSサーバーのアウトソーシングを検討していた企業に対して、AWSのDNSフルマネージドサービスである「Amazon Route53」のほか、UTMやエンドポイントセキュリティソリューションまでをトータルで提案した実績もあるという。今後、各種クラウドサービスへのアクセスが一般的になるなか、回線の増強に向けNUROアクセス 10Gを一緒に導入するメリットも高まっていくと見られる。
このように、守備範囲の広さがソニービズネットワークスの強みだ。加えて、一企業一営業担当の体制をとっているため、窓口のわかりやすさもポイントだ。矢崎氏は「契約するサービスが多いほどサポートの窓口が増え、事務の手間などが発生してしまいます。当社では、ネットワーク、クラウド、セキュリティと幅広くワンストップでソリューションを提供しているため、窓口が一本化できることのメリットを強く感じていただけるのではないでしょうか」と語る。
キラーコンテンツの誕生によりトラフィックが爆発的に増える未来に備える
たとえ現状では問題がなかったとしても、DXが加速している昨今では、トラフィックが増え、回線速度が求められるようになるタイミングが近い将来やってくると予想される。矢崎氏は、今後について次のように展望している。
「Web3やメタバース関連の技術やサービスが発展するなか、この先キラーコンテンツが生まれてくるときが来ると考えています。コロナ禍により、動画ストリーミングサービスやe-スポーツが台頭しトラフィックが爆発的に増え、一般消費者がインターネット環境を見直さなければならない時期が来ました。こうした一般消費者の動向を追う形で法人のトレンドはやってきます。ソニービズネットワークスは、そこに対応しつつ、高速かつ高品質な回線を利用して各企業が新たなサービスを消費者のみなさまに提供していける未来を描いていけたらと考えています」(矢崎氏)
また、渡邉氏は「お客様のビジネスを止めない、インターネットの滞りを気にしなくてもよい世界をつくっていきたいですね。ソニーネットワークコミュニケーションズグループとしての価値を最大限に届けていければ」と力を込めた。
業務上の課題を解決するだけでなく、ビジネスにおいて新たな可能性をひらくためにも、高速かつ高品質なインターネット回線はもはや必要不可欠な存在となっている。時代の波に乗り遅れないよう、自社のインターネット環境を改めて見直してみてはいかがだろうか。
[PR]提供:ソニービズネットワークス