茨城県南部に位置するつくば市は、科学技術の研究施設や筑波大学をはじめとする教育機関が集積する日本有数の学術・研究都市です。つくば市では1977(昭和52)年に市内の小学校で日本初のコンピュータ教育を開始しており、教育におけるICT活用の実績を長きにわたり重ねてきた自治体でもあります。
つくば市教育委員会では、2000年代中頃から普通教室でも学習用端末を用いた授業を実施できるよう、ICTの汎用的な活用に向けた環境づくりに取り組んできました。学校教育へのICT導入にいち早く着手してきた同市には「つくばスタイル科」という独自の教科があり、児童生徒がポータブル情報端末(PDA)を所持して教室外での学習や活動に役立てていました。当時からの取組みの基盤が、ICTの盛んな活用につながっています。
現在では児童生徒一人ひとりが一台ずつ端末を所持し、授業で活用できる体制が整っています。市内公立学校の各普通教室や特別教室にフルノシステムズの無線LANアクセスポイント「ACERA (アセラ)」を設置し、円滑な通信で授業を進めることが可能になりました。
つくば市は“「教え」から「学び」へ”というテーマのもと、子どもたちの主体性と興味関心の育成に注力しています。そのための手段としてICTを先駆的に取り入れ、学習活動に反映してきました。子どもたちがストレスなくICTを使った学びを実施できるよう、スムーズに通信できる無線LANの導入が望まれ、検討を重ねた結果、ACERAが選定されました。
複数台の端末の同時通信に耐え得る無線LAN
1クラス約40人の児童生徒が学習用端末を一斉に使用する場面を想定してネットワーク環境の構築に臨みました。導入時の検討の結果、業務用無線LANで、多台数端末の安定した同時通信に定評のあるACERAが採用されました。
各校のアクセスポイントを集中管理できるシステム
市内合計45校、約750クラスの普通教室と体育館等を含む特別教室にアクセスポイントを設置してネットワークを構築しており、統合的に管理運用する手段が求められました。無線ネットワーク管理システム 「UNIFAS (ユニファス)」 を導入することで、トータル1,000台規模のACERAを集中管理することが可能になりました。
授業を止めない高速・低遅延の通信環境
GIGAスクール構想による一人一台端末使用の環境が整うと、授業における動画コンテンツの活用頻度が増え、ネットワークにかかる通信負荷も大きくなりました。UNIFASを使えばACERAの無線帯域幅を最適化するなど、学習用端末が円滑につながり動作するよう設定できます。管理者がUNIFASを利用してつながりやすさを検証し、全校に展開しています。
学習用ポータルサイト 「つくばキッズ」を設置
児童生徒一人ひとりにマイクロソフトアカウントが割り当てられており、パワーポイントやTeamsなど「 Office 365 」のアプリケーションを使用できます。他にも、学習支援ソフト「STUDYNOTE (スタディノート)」や個別最適化学習支援システム「Interactive Study (インタラクティブスタディ)」などが使えます。つくば市教育委員会は、これらのシステムやアプリケーションの入り口となる 「つくばキッズ」 という独自の学習用ポータルサイトを設けており、子どもたちがICTを活用した学習に着手しやすい環境を整えています。
つくば市教育委員会のホームページはこちら
https://www.tsukuba.ed.jp/
フルノシステムズの無線LANアクセスポイント「ACERA」の詳しい情報はこちら
https://www.furunosystems.co.jp/products/musenlan/
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