
ガートナーの代表的なリサーチである「マジック・クアドラント」のエンタープライズiPaaS(※)領域において、8年連続リーダーの一社として評価されている「Boomi」。同サービスを提供するBoomi社は、このほど、API主導型のシステム間連携に関する興味深い資料を公表した。
(※)iPaaS(integration Platform as a Service) : アプリケーションとデータソースの接続を可能にする統合プラットフォーム
同資料ではまず、リサーチ会社「Cascade Insights」がAPI主導型のシステム間連携アプローチに臨む企業を対象に実施した調査をもとに、同アプローチにある課題を分析。そのうえで、従来型のアプローチとiPaaSを活用したプラットフォームベースのアプローチとを比較し、システム間連携戦略で取るべき方法について論じている。
以下のリンクでは同資料の全文をみることができる。本稿ではそのなかから、システム間連携戦略で企業はいまどんなアプローチをとっているのか、そこにはどのような課題があるのかをみていきたい。
Boomi Japan合同会社 提供資料
[ホワイトペーパー]
モダンな統合プラットフォームでAPI主導のシステム間連携をシンプルにする
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属人性の強いAPI群が、俊敏性を落とすボトルネックになる
API主導でシステム間連携戦略を練るとき、多くのケースでは、次の3つのAPIレイヤーを追加し、個々のレイヤーにAPIを開発・拡充していくこととなる。
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Experience API
モバイル デバイス、IoT、デスクトップアプリケーションなどのユーザー エクスペリエンス インターフェイスの直下に配置するAPI -
Process API
カスタム ビジネス ロジック、データ トランスフォーメーションにアクセスできるようにし、System APIレイヤーのAPIを集約するもの -
System API
アプリケーション、データベース、その他のデータソースにアクセスできるようにするAPI
ここで企業の頭を悩ませるのが、時間の経過とともにアーキテクチャの複雑さが大幅に高まることだ。「Cascade Insights」の調査では、個々のレイヤーに標準化されていないAPIが増え続けることにより、多くのITチームが、予算や人的リソースの70%以上を古いAPIの統合とメンテナンスに費やしていることが報告されている。
この問題について、より具体的にみていこう。資料では、API主導型のシステム間連携への投資を取りやめた、ある大手自動車メーカーの例を説明。そこでは、同社が取り組みを中止した理由として次にある問題が挙げられている。
再利用されているAPIが40%にも満たなかった
構築して公開したほとんどのAPIが使われていない状態。属人性が強く他の目的にも再利用されていないため、資産的な価値を生み出せていない。500,000行近いコードを追加する必要があった
APIは使われていない状態でもメンテナンスが必要。500,000行近いコードを実装するコストと労力は、ITチームに相当な負担としてのしかかっていた。方向転換するまでに、100万ドルを超えるコストがかかった
多額のソフトウェア投資とコンサルティング コストにも関わらず、必要とする統合型デジタル フレームワークは完成させられなかった。
モダンなiPaaSが、API主導のシステム間連携をシンプルにする
従来型のシステム間連携アプローチでは、上で挙げたような問題を理由にコスト超過やプロジェクト遅延が引きおこりやすい。では、企業はどんな方法をとってシステム間連携を進めるべきだろうか。資料ではここへの1つの解として、モダンなiPaaSである「Boomi」を利用する方法について解説している。
「Boomi」は「Integration」を中心とし、6つのカテゴリーにわたって統合連携基盤を構成するクラウドベースの統合プラットフォームである。アプリケーション/データの統合を早く簡単に実現する「Integration」、マスターデータ管理の「Master Data Hub」、データ連携の管理をする「EDI」、拡張性のあるAPIを安全に設計・管理する「API Management」、アプリケーションをローコードで構築する「Flow」、連携したいデータを探して連携させる「Data Catalog & Preparation」、以上6つのカテゴリーで構成。数百種のアプリケーションに特化したコネクターを用意し、独自開発のアプリケーションについても、SDKを利用することで独自のコネクターが作成できる。この「Boomi」を利用して連携にかかる仕組みを標準化することにより、企業は先に挙げた問題に陥ることなく、システム間連携を進めることが可能になる。
ダウンロード資料では「Boomi」について詳しく説明するほか、本稿で述べた従来型アプローチが内包る問題についても、より詳細に解説している。システム間連携を成功に導いてデジタルの持つ力を最大限発揮するために、同資料を多くの方にご覧いただきたい。
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モダンな統合プラットフォームでAPI主導のシステム間連携をシンプルにする
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