DXの実現が目指されるなか、レガシーなシステムを刷新する動きが各社で加速している。とりわけ動きの大きいのが、基幹システムだ。ITRはERP市場を対象に行った調査(ITR Market View:ERP市場2021)の中で、パッケージ型、SaaS型ERPの市場が、2021年以降右肩上がりで成長していくと予測。スクラッチ開発や古いパッケージで構築した基幹システムを新しい環境へ移す取り組みが、今現在多くの企業で取り組まれていることがわかる。
ここで頭を悩ませるのに、移行コストがある。従来システムにあった機能をパッケージで再現しようとすると、アドオン開発などでどうしても想定外の費用が発生する。基本設計を終えると移行コストが想定以上にかかることが判明した――そういったケースも少なくない。
もしもこれから基幹システムのリプレイスに臨むなら、本稿で紹介する東急コミュニティーの取り組みに目を通してみてほしい。同社はスクラッチ開発した基幹系システムを移行するにあたって、BIツールを用いてパッケージに足りない機能を補完。これにより、移行コストを大幅に削減することに成功した。取り組みをまとめた資料から、一部を紹介したい。
基幹システム導入事例
[軽技Web導入事例:株式会社東急コミュニティー]
ERP パッケージの機能を「軽技Web」で補完することで移行コストを削減
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BIツールを用いて2,000以上ある独自帳票と検索機能を補完
東急不動産グループで不動産管理会社大手の一角を占める、東急コミュニティー。同社はメインフレームをベースにスクラッチ開発した基幹システムについて、業務システムとの連携性向上を目指し、ERPパッケージへの移行を実施した。
ただ、基本設計を終え開発規模が確定した段階で、当初予定していた以上に工数・コストがかかることが判明。特に問題になったのは、長年の利用のなかで増え続け、2,000を超える「帳票」やパッケージ標準機能では実現できない「検索などの補完機能」の存在だ。すべてをアドオン開発しては、予算内に収めることは到底叶わない。
ここで同社は、必要機能をERPにカスタマイズ実装するのではなく、BIツールの「軽技Web」を用いて膨大な数ある「帳票」と「検索などの補完機能」を実装することを選択。下図にある構成により、帳票や検索機能実装コストの大幅削減に成功している。
「軽技Web」では、スクラッチ開発と比べて圧倒的に低コストでレポート/帳票や検索機能を実装できる。ノーコードでのレポート開発が可能なため「アジャイル開発」のスタイルで作業を推進でき、帳票のちょっとした修正や追加ならば、システム部門に頼ることなく業務部門で完結することができる。業務要求や社員からの要望に迅速に応えることでビジネスの速度を向上させる、「アジリティ(俊敏性)を備えた基幹システム」になったことも、大きなポイントだ。
以下のリンクでは、実際の移行作業がどのようにして進められたのか、また、ここまで述べた以外にどんな導入効果が得られているかなど、東急コミュニティーが実施したERP移行の詳細がまとめられている。基幹システムの移行を計画している、これから検討を開始する、そういった方にはぜひご覧をいただきたい。
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基幹システム導入事例
[軽技Web導入事例:株式会社東急コミュニティー]
ERP パッケージの機能を「軽技Web」で補完することで移行コストを削減
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