HIKAKIN、はじめしゃちょー、フィッシャーズ――いずれも名の知れた、人気のYoutuberが多数所属するUUUM。次々とメガヒットを飛ばす同社はマーケティングに対して、どのように向き合っているのか。
11月16日~18日に開催された「Gartner IT Symposium/Xpo 2021」では、同社 常務執行役員 市川義典氏が登壇し、UUUMが取り組むコンテクスト・ドリブン・マーケティングについて講演した。本稿では、その内容をレポートする。
新しいマネジメント、新しいマーケティングとは
UUUMは“セカイにコドモゴコロを”をコンセプトとするインフルエンサーマネジメント企業である。その業務内容はマネジメントのみに収まらず、コンテンツ作成のサポートやグッズ販売、タイアップ案件の窓口といった幅広い分野に及ぶ。「コンプライアンスが厳しい時代のため、『公序良俗に反していないか』『プラットフォームの利用規約に反していないか』『ブランドの理念からずれていないか』といったコンテンツチェック体制も確立している」と市川氏は説明する。
そんなUUUMが現在取り組んでいるのが新しいマネジメント「インフルエンサー・ギャラクシー」と、新しいマーケティング「コンテクスト・ドリブン・マーケティング」だ。インフルエンサー・ギャラクシーについて市川氏は「クリエイターとビジネスを共創していくもの」と表現。クリエイターと共に動画だけでなく、楽曲の制作を行ったり、グッズのEC販売を手がけたりと、その活動は多岐にわたる。一方のコンテクスト・ドリブン・マーケティングは、従来のタイアップを中心としたマーケティングサービスから脱却した「総合マーケティングサービス」であり、その守備範囲はコンテンツ制作からメディアの選定まで幅広い。