12月10-11日の2日間、Sansanが東京都千代田区の神田明神にて「名刺納め祭」を開催している。

境内にEightスキャナーが用意され、個人向け名刺管理アプリ「Eight」にまとめて名刺データを取り込めるほか、紙の名刺を奉納する木製の「護縁箱(ごえんばこ)」を設置。神田明神の神職による「名刺祈祷」も1日2回執り行われる。

拝殿に置かれた「護縁箱」。こちらは祈祷用だが、参拝者が直接名刺を入れられる、さらに大型の護縁箱も境内に用意されている

神田明神の鳥居には名刺納め祭の案内が

関ヶ原の戦いへ望む前に徳川家康が祈祷に訪れたと言われる神田明神。御茶ノ水駅近くに位置するが、正月には企業の祈祷者で秋葉原エリアまで行列ができる

境内に設置された受付

以下、2月10日の13時~開催された「名刺祈祷」の様子を簡単にご紹介する。

大黒様、恵比寿様を祀る

名刺納め祭は、「ビジネスの出会いの証である名刺を、感謝の気持ちを込めて整理し、新しい一年を迎えるためのイベント」(Sansan ブランドコミュニケーション部 PR マネージャーの小池 亮介氏)として毎年12月に開催されている。

同祭が開催されるのは今年で4回目。2015年に築地本願寺で初めて実施。2017年から場所を神田明神に移して3年連続で執り行われている。

Sansan ブランドコミュニケーション部 副部長 PR マネージャーの小池 亮介。今回の祈祷の代表を務めた

神田明神で開催を続ける背景について小池氏は、「縁結びの神様である大黒様、商売繁盛の神様である恵比寿様を祀る神田明神は、名刺交換から企業のイノベーションを後押しするSansanのコンセプトと親和性が高いため」とコメント。アニメとコラボレーションするなど、時代に合わせた神道の姿を追求している点も理由の一つに挙げた。

2月10日の13時~の名刺祈祷には、Eightの有料サービス「Eightプレミアム」のユーザーを中心に約40人が事前登録。持ち込まれた名刺が拝殿に設置された護縁箱に入れられた後、神職による祈祷が始まった。

名刺祈祷の参加者が拝殿へ

拝殿中央に運ばれた護縁箱

名刺交換で繋がる良縁が新たなビジネスを生む状況を作り、厄を除けて健康に仕事に臨めるよう、縁結び・商売繁盛・厄除けの3つが祈祷された。

名刺祈祷参加者を大幣でお祓い

祝詞後に鈴払い

神職は祈祷内容を説明した後、「この時代に神社を参拝する方々にとって相応しい祭を執り行っていきたい」と神田明神の方針も紹介した

祈祷終了後にはお神酒が振る舞われ、守護札などが手渡された

12月10日13時の名刺祈祷の参加者。Eightプレミアムのユーザー会の後に参拝した。2019年は計13回のユーザー会が開催された

名刺祈祷・名刺取込み代行は事前登録制で、すでに応募締切済みだが、Eightスキャナーによる名刺の取り込み、護縁箱での名刺の奉納は期間中だれでも行える。

名刺を奉納する「護縁箱」とEightスキャナー

Eightスキャナーはだれでも使用可能。護縁箱は賽銭箱型で、下部の錠前を開けないと取り出せない形状

護縁箱の後ろには、10日にリリースされたEightビジネストレンド調査などの一部を抜粋して掲示

11日の名刺納め祭の開催時間は9:00から16:00まで。交換した名刺の管理に困っている方は、足を運んでみてはいかがだろうか。