今回も前回に引き続き、、「ヘルシンキ・フォーミュラ ヘアケアルーム」で受けた脳マッサージ「シロダーラー」の体験レポートをお伝えします。 前編では、薬用オイルを前頭葉部分に垂らすアーユールヴェーダーの療法、脳のマッサージとも呼ばれる「シロダーラー」の体験を中心にお伝えしましたが、後編ではシャンプーの体験を中心にお伝えします。「シャンプーなら毎日やってるから、それで十分じゃないの?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、今回のシャンプー前と後の毛穴の汚れ具合に対する筆者の驚きを知っていただいたら、シャンプーに対する考えが変わるかもしれません(笑)。

2度洗いのシャンプーで頭皮がスッキリ

シローダーラーが終わったらシャンプー台へ移ります。実は、ヘルシンキ・フォーミュラ ヘアケアルームでは、ヘアケアのコースを受ける際、サービスで顔の毛穴ケア用のパックもしてもらえるのです。この「フォーミュラB」というリキッドには、シャンプーに入っている乳化剤(皮膚や毛穴に詰まった皮脂などを乳化して除去する)が入っているので、顔の脂を落としてくれるというわけです。実際はというと、パックのお陰で小鼻の角栓なども消え去り、つるつるお肌に! ローズウッドのアロマオイルを焚いたスチームを顔に当てて保湿してもらいながら、お待ちかねのシャンプーへ突入。

ローズウッドの優しい香りとボワーッというスチームに癒されます

あまり泡の立たないシャンプーで頭皮をワシャワシャと洗ってくださるのですが、これが本当に気持ちいい! シャンプーというとモコモコの泡を立てながら髪を洗うというイメージが強いと思います。市販のシャンプーには泡が立つように気泡剤というものが入っているそうですが、こちらでは抑えている分、泡立ちは少ないですが、一番の汚れである皮脂汚れを充分に落とすことが出来るそうです。

さらに驚きなのは、本当にしっかり洗ってくださるということ。「これでもか、これでもか」というほど洗ってくれます。今までどの美容院でもこんなにしっかりと洗ってもらったことはありません(驚)。しかも2度洗いしてくださいました。洗い終わると、「頭を洗った!」という感触が頭皮にしばらく残っているほどで、マッサージ効果もあったのか、頭がとてもスッキリしました。

10本の指の平でゴシゴシと丹念に洗っていただき、その気持ちよさといったら!

市販のシャンプーよりも泡立ちは少ないけれど、皮脂の汚れはバッチリ落ちているとのこと

この頭がすっきりするシャンプーは、重要な会議前のサラリーマンの方が会議の前にスッキリしておきたいと利用されることもあるそうです。実際に体験してみて、「なるほど納得!」という感触でした。この爽快感、クセになりそうです(笑)。

シャンプーが終わったら、肩から首にかけてマッサージしてもらい、極楽、極楽

シャンプーのコツはじっくり時間をかけて地肌を洗うこと

原田さんによると「抜け毛を気にしてササッとしか洗わないという方が少なくありませんが、それは間違いです。洗ったから毛が抜けてしまったのではなく、その毛はもともと抜けるものだったんです。しっかり頭皮を洗って健康に整えないと発毛、育毛は期待できません」とのこと。また、当社の製品を使い始めてすぐに毛が生えてくると思う方も多いそうですが、健康な頭皮になって7~8ヵ月目からようやく新しい髪が生え始めるのだそうです。

手をかけた土壌に数ヵ月かかってようやく芽が出てくるなんて、まるで畑で作物を育てている話を聞いているみたいでした。頭皮も育ててあげないといけないんですね。頭皮に詰まった脂を取り去ることで頭皮に栄養を与えている毛細血管が流れを取り戻し、男性ホルモン優位に傾いたバランスをも改善していくそうです。

原田さんに自宅での洗髪のコツをうかがったところ、「地肌を意識して、地肌をしっかりと洗うこと」と教えてくださいました。決して、「爪を立てて髪の毛を洗ってはいけない」そうです。また、自分では長すぎると思うくらいの時間をかけて洗って丁度よいというアドバイスをいただきました。正直なところ、今回シャンプーしていただいている間、「こんなに長時間洗わなきゃいけないんだ~」なんて思ってしまったくらいでした(笑)。

頭皮チェックでシャンプーの効果を実感

さて、シャンプーが終わったら、再度マイクロスコープで頭皮をチェックします。ビックリするくらい毛穴が綺麗になっていることに驚きました――などと言うと、「そりゃあ、頭まるごと洗ったんだから綺麗になって当然だろう?」と思われるかもしれませんが、そうとも言えないのです。

実は、筆者は以前に美容室でマイクロスコープで前後のチェックをするという同様のヘアケアを体験したことがあります。その時は、頭皮を綺麗にするケアと称して30分近く何やらチョロチョロと水の出るツボ押しのような棒で頭皮をゴリゴリやられた後に、マイクロスコープで頭皮の映像を見せられました。そして、感想は「これで洗ったと言えるのかしら。あまり皮脂が落ちてないような……」というものでした。

その美容室では「何度か通って手入れを受けないと、皮脂はしっかり落ちないものだ」というような説明を受け、「そんなものか」と思っていたのですが、今回は前回と同じくらいの汚れ具合だったにもかかわらず、1度で皮脂が落ちてスッキリ!!! マイクロスコープで洗髪前に比べて頭皮がキレイになっているのを自分の目で確認して、気持ちまでもスッキリしました(笑)。

写真ではよく見えませんが、洗髪前に毛根に付いていた皮脂がゴッソリ落ちたのをこの目で確認

「こんなに皮脂がスッキリ落ちるのだから、強い薬を使っているのでは?」と思ったのですが、まったく逆でした。こちらで使っているシャンプーに入っている乳化剤は、米国では食品に入れてもよいと認められている成分なのです。ケーキやチョコレートなどに使われている、つまり口に入れられるほど安全なものというのですから驚きです。

シャンプー後の抜け毛の数はいかほどに?

さらに驚いたのは、シャンプーが終了した後に洗髪の時に抜けた毛髪の数を数えて、教えてくださること。健康な頭皮なら1日50~80本(季節によっては100本)は自然に抜けていくため、シャンプーの際に抜け毛が100本を超えると要注意だそうです。

シャンプー時に抜けた髪の毛の本数を器用な手付きで数えてくださる店員さん

筆者はロングヘアのせいか、最近大量に毛が抜けたように感じていて「抜けすぎじゃないかしら?」と気になっていました。しかし、抜け毛は60本と、正常な範囲内とわかりホッとしました。原田さんの経験では、最初の来店時の抜け毛が400本以上だった方が、同店のカウンセリングどおりに自宅で洗髪を行ったところ、再来店時には抜け毛を40本にまで減らすことができたそうです。正しい洗髪の仕方に変えるだけで、頭皮はちゃんとこたえてくれるということなのですね。

頭皮がキレイになるだけでなく、カラダもすっきりとするシローダーラー。日々、頭脳労働に身を費やしているITエンジニアのストレス解消にかなり役立つのではないかと思いました。健康という側面から、ぜひ男性にもトライしていただきたいです(笑)。
今日の体験を生かして、筆者もこれからはしっかり洗髪&マッサージをして、数ヵ月に1回はプロの手による皮脂の乳化を目安にし、年齢を重ねても綺麗な髪を維持できるように頑張りたいと思います。そして次回は、頭皮ケア、発毛、育毛に興味津々のダンナを連れて行こうと計画中です。

執筆者プロフィール

藤城さつき(Satsuki Fujishiro)
コンピュータ関連業界で働く女性のためのコミュニティ「eパウダ~」を運営。男性が多いこの業界における女性の人間関係・働き方・生き方について日々模索中。株式会社タンジェリン代表取締役。