桜の季節ですね。

近所の桜を毎日見ているんですが、見るたびに、満開に近付いていっています。

今年は開花してから寒い日が続いているから、結構見ごろが長めになりそうですよね。嬉しい♪

毎日見ている近所の桜は、そろそろ満開?

それにしても、同じ近所でも、地点によってだいぶ開花のスピードに差があって、おもしろいなと思います。桜は一般的に気温に敏感で、開花のスピードなんかは、それにしっかり反応した形であらわれるようです。ということは、ご近所一帯の桜は全部、ぱっと同時に開花して、満開になるスピードも一緒なのではないかなあと思うのですが……。

差があるということは、地点によって、微妙に気温が違うのでしょうか? 日が当たるか当たらないかの関係もあるとは思いますが、やっぱり個体差が出るんですね。

私は、桜も「個性」があるんだと受け取っています。ちょっと気温に鈍感な桜もあっていいですよね。そうやって親近感を抱きつつ眺めています。

東京の桜の標準木である靖国神社の桜は、3月22日に開花しました。平年よりも6日早い開花ですが、このごろは、お彼岸の頃に開花するのが当たり前のようになってきています。

さらに今年は、各地、記録的に早いのです。

まず、全国トップで開花したのは高知の桜。

3月10日でしたが、これは驚きの早さでした。平年より13日も早いんです。

13日と聞くと、なんとなく「ふうん、そう。」と流してしまいがちですが、"およそ2週間早い"とか、"ほぼ半月早い"という言い方をすると、すごく早い感じ、伝わるでしょうか?この早さは、観測史上1位タイ記録です。

ちなみに満開になるのも史上最速でした。

この原因は、やっぱり気温です。桜の開花には気温がかなり影響するからです。

今年は暖冬傾向でしたし、今月の始めごろ、気温がかなり高めだったことが影響していると考えられます。

桜が咲くしくみとしては、秋から冬にかけての一定期間、低い気温にさらされなくてはなりません。それによって、花芽を眠りから覚ます「休眠打破」が起こり、開花に向けてのスタンバイをし始めるわけです。

今年は暖冬傾向といっても、中にはとっても寒い時期がありましたよね。寒気が何度もやってきました。それで、うまく休眠打破が進んだのではないかと考えられます。

お花見はもう済ませましたか?

横浜の屋形船でちょっとお花見も

さて、お彼岸の頃に咲いた、東京の桜。

だいたい開花して一週間後に見ごろを迎えるものです。やはり、その時、お花見客であちこち、賑わっていました♪

ただ、「暑さ寒さも彼岸まで」とは言うものの、ちょうどまた真冬並みの寒さがやってきていたので、凍えながらのお花見となってしまったようですね。

ちょうどみぞれも降ったような時だったし、そんな中、お花見をしている皆さんの姿、非常にかっこよく見えました。これぞ、真の桜好き! ですね。つくづく、日本人は桜が大好きだなあと思います。

私は仕事で、横浜で屋形船に乗りながら、少し桜を見ました。

横浜も開花日は、東京と同じ3月22日です。その時は、まだまだ開花が進んでいなくて残念でした。

次回、必ずや、満開の桜を愛でつつ、宴会をしたいと思います! これからブラジルに行くし、しばらくはお花見ができないだろうから、しっかり目に焼き付けておきます。

ちなみに4月に入ると気温が平年並みになりそうなので、今、寒くてあまり進んでいない開花も、進みそうです。

そうそう、今年は桜を見るだけでなく、食べて楽しんでいます。

桜味のお菓子。今、たくさん出ていますね。昔は、桜餅だけしか知りませんでしたが、ゼリーや飴、ケーキもなんでもあります。

子供の頃は、桜の味を独特なものに感じて、あまり好きではなかったんですが(アンパンについていた桜もはずして食べていました)、今では大好きです♪

この間、贈り物で、桜の紅茶を頂きました。ふんわり桜が香って、とっても雅な気分になります♪ この時期を味わう意味でも、いろいろな桜にチャレンジしてみるのはいかがですか?

春は自然の美しさを感じる季節

3月、一番驚いた気象ニュースは、オーストラリアのパースで、ただならぬ大きさの雹(ひょう)が降ったことです。なんと、その大きさ、ゴルフボールほどだったというから驚きです!

車や建物の一部が破損したとのことですが、こんなものが空から落ちてくると想像しただけで恐ろしいですね。これは、過去10年で最悪の嵐だったようで、雹だけではなく、突風や激しい雷雨などによって、大きな被害が出てしまいました。

雹はそもそも「直径5ミリ以上の氷の粒」という定義があります。

でも、~ミリ以内という定義はありません。積乱雲の中で、いくらでも大きく発達する可能性があるからです。

日本での過去の記録を調べてみると、1917年、埼玉県熊谷市で直径およそ30センチ、重さが3、4キロもの雹を観測したという記録がありました。

もう開いた口が塞がりません……。

いろいろありますが、春は本当に自然の美しさを感じる季節。

自然からパワーをもらって、四月からの新生活を元気に過ごしていきたいですね♪

執筆者プロフィール:岡山裕子

フリーキャスター / 気象予報士。2002年?2006年名古屋テレビアナウンス部で「スーパーJチャンネル」「ドラゴンズ倶楽部」「伊集院光 光る!スポーツ研究」他を担当。2010年3月でTBS「NEWS 23」キャスターを卒業。1980年1月15日生まれ、茨城県龍ケ崎市出身、お茶の水女子大学卒。やぎ座のAB型で、特技はクラシックバレエ、趣味は映画鑑賞と料理。アメブロでオフィシャルブログ「ゆうコーナー」も更新中!