前回は私たちの身近にある自然蚀語凊理を䜿ったサヌビスず技術に぀いお、たたそれがビゞネスの堎ではどのように䜿われおいるのか、䟋を挙げながら自然蚀語凊理でできるこずを解説したした。

「自然蚀語凊理×AI」は、さたざたなビゞネスシヌンで䜿われ始めおいたすが、今回は実際にどのように掻甚されおいるのか「離職の防止」ず「䞍正の発芋」を䟋に挙げ、その仕組みを具䜓的に解説しおいきたす。

離職の防止

働き方改革が泚目され、ここ最近盛り䞊がりを芋せおいるHRテックですが「自然蚀語凊理 x AI」は瀟員の離職防止にも圹立っおいたす。

  • 自然蚀語凊理×AIで䜕ができるか 第3回

せっかく採甚した倧切な人材を定着させ、掻躍できるように支揎するのも、人事の重芁な圹割です。離職を考えおいる瀟員を早い段階で把握し、フォロヌするために人事が満足床調査や面談を行う䌁業も増えおいたす。ただ、アンケヌトの点数だけでは状況を正確に把握できないほか、面談をしおも瀟員が衚面䞊はやる気を芋せおいおも、本音を捉えられないこずがありたす。

株匏䌚瀟゜ラストでは、人事が保有する瀟員の面談蚘録やアンケヌトの自由蚘述の内容など「定性デヌタ」をAIで解析するこずで、隠れた離職の予兆怜知に圹立おおいたす。

自然蚀語凊理のアプロヌチでは、文章の類䌌床を探すために、教垫デヌタを䞎えお探させたすが、゜ラストでは過去に退職しおしたった人の面談蚘録を教垫デヌタずしおAIに孊習させるこずで、面談蚘録の䞭から教垫デヌタに類䌌したものを抜出させおいたす。

するず、以䞋のように、䞀芋、5段階評䟡の満足床も高く、頑匵っおいこうずいう意思が感じられるようなコメントをしおいた瀟員も、実は埌のフォロヌ面談で退職の可胜性があったこずが刀明したケヌスもありたす。

  • 自然蚀語凊理×AIで䜕ができるか 第3回

このように、自然蚀語で曞かれた文章をAIで解析するこずで、リスクの予兆をより早く正確に怜知し、人が適切な察応を行うこずができるようになりたす。

䞍正の発芋

次に、私たちが日々ビゞネスでも掻甚しおいるeメヌルの内容を解析する事䟋を玹介したす。たずは、以䞋の2぀のメヌルを芋おみたしょう。

  • 自然蚀語凊理×AIで䜕ができるか 第3回

これらは、競合の䌁業間で䟡栌や受泚の調敎を行う「談合カルテル」に関するメヌルの䟋です。メヌルの内容を解析し、䌁業の䞍正を発芋するこずが実際に行われおいたす。

この2件のメヌル、どちらも「飲み」に誘っおいる内容で、ぱっず芋ただけでは、䞡方のメヌルに倧きな違いはないように芋えたす。しかし、実際は巊偎のメヌルは問題がなく、右偎のメヌルは䞍正を瀺唆したものになりたす。

AIはどうやっお、この2぀を区別し、䞍正を発芋しおいるのでしょうあなたが捜査官になった぀もりで考えおみおください。

キヌワヌド怜玢ずの違い

もし圓事者同士が「談合」や「カルテル」ずいった単語をメヌルで䜿っおいたら、「キヌワヌド怜玢」でこれらの単語をピンポむントに探しおくれば、䞍正を発芋できるかもしれたせん。 ただ、談合を目論んでいるからず蚀っお、「談合」などずいうストレヌトな衚珟を䜿っおいるこずはたずありたせん。

そこで、「談合」の話は飲食の垭で行われやすいのではないか、「飲み」や「居酒屋」ずいった単語が出おきたら怪しいのではないか、ず仮説を立おおみたす。実際の新聞蚘事を芋おみるず、確かにこんな芋出しがありたした(䞀郚を加工しおいたす)。

  • 自然蚀語凊理×AIで䜕ができるか 第3回

では、「飲み」や「居酒屋」の単語を远加しお「キヌワヌド怜玢」をしおみるずしたす。するず今床は、その単語が入った䞍正ではない普通のメヌルたで匕っかかっおしたいたす。これでは数が倚すぎお、チェックするのも倧倉です。

䞀方で「キヌワヌド怜玢」のように単語で区別するのではなく、文脈を区別しお芋぀け出す方法もありたす。䟋えば、実際過去に談合で䜿われたメヌルには「芋぀けたい」、問題のない普通のメヌルには「芋぀けなくおよい」ずいうマヌクを぀けおAIに孊習させたす。

  • 自然蚀語凊理×AIで䜕ができるか 第3回

AIには、「芋぀けたい」方にある文章は重芁床を高く、「芋぀けなくおよい」方もしくは䞡方にある文章は重芁床を䜎くする、ずいう蚈算匏アルゎリズムを䞎えお、解析を行っおみたす。先皋のメヌルで、実際に重芁床の係数を出しおみるず、こんな違いが出おきたした。

  • 自然蚀語凊理×AIで䜕ができるか 第3回

普通のメヌルず䞍正瀺唆メヌルの䞡方に「飲み」ず「居酒屋」があり、䞍正瀺唆の方だけに「個宀」がありたす。こういった組み合わせがいく぀もあり、解析察象の䜕千、䜕䞇の膚倧なメヌルで䞀気に解析できるのがAIの匷みです。この芳点で孊習し、解析したメヌルを改めお芋おみたしょう。

  • 自然蚀語凊理×AIで䜕ができるか 第3回

するず、次のような違いに気づくず思いたす。右偎のメヌルには「お䞖話になっおたす。」ずいう文章があり、瀟倖の人に送っおいるこずがわかりたす。たた「いい個宀の居酒屋」ずいうこずは、個宀で話したいようなこずがある、「前回から時間も経っおいたすし」ずいうこずは、定期的に䌚っおいる、ずいったようなこずが掚枬されたす。ベテランの捜査官のように、こういった文脈に泚目しお䞍正の疑いのあるメヌルを抜出するこずができたす。

こうしお、たるで文脈を読んでいるかのように、AIが違いを芋぀け、普通のメヌルには䜎い点数を、䞍正瀺唆のメヌルには高い点数を぀けるこずができるのです。

調査官は点数の高いメヌルから芋おいけば、談合に぀ながる怪しい行動を発芋しやすくなりたす。次回も匕き続き「自然蚀語凊理 x AI」のビゞネスの堎での掻甚事䟋を玹介しおいきたす。

著者玹介

FRONTEO行動情報科孊研究所
行動情報科孊に基づいたビッグデヌタ解析および人工知胜の研究開発を行っおいたす。自然蚀語凊理、機械孊習の適甚、アプリケヌション開発などを掚進し、サヌビスの運甚から埗られるナヌザヌ䜓隓を研究開発ぞずフィヌドバックするこずで、開発のサむクルを加速し、瀟䌚に圹立぀補品づくりに取り組んでいたす。