写真、ブックマーク、ブログなど様々な情報がオンラインにアップロードされています。人によって、複数のサービスを利用していますし、利用しているサービスも様々です。オンラインサービスは便利ですが、あまりにもたくさんあるので、自分がアップロードした情報があちこちに散らばり面倒なことになってしまいます。自分の友達や同僚がどのような情報をアップロードしているかを把握するのも一苦労です。しかも、すべての情報をオンラインにアップロードしているわけではないので、パソコン上にある情報とオンラインの情報を同期させるのも面倒な作業です。こうした混乱を招く状況を、自分が愛用しているサービスを辞めることなく、効率よく同期し、まとめることができるのが「Plaxo」というサービスです。

連携できるサービスが多い「Plaxo」。まずは右上の「Sign in」ボタンから会員登録しよう

日本語を部分的にサポートしているPlaxoは、日本からの利用者も多い人気の海外オンラインサービスを中心に情報をまとめることができるだけでなく、デスクトップアプリケーションとの同期を行うこともできるサービスです。TwitterやJaikuのようなマイクロブログ、FlickrやPicasaのような写真共有サービスとの連携はもちろん、アマゾンのウィッシュリストのような他ではあまり見かけないサービスとも連携できます。他のソーシャルネットワークサービスの情報とも連携が可能で、ビジネスSNSとして有名なLinkedInとはコンタクトリストやプロフィールをワンクリックで同期するといった機能も付いています。

LinkedInのようなビジネスSNSと同期ができるので、登録に必要な情報も少し多め。年間49.95ドルの有料会員になるとデータのバックアップが可能になります

こうして集められた情報は「Pulse ストリーム」というコーナーで観覧することができます。もし、知り合いがPlaxoを使っていたらマイページのPulseストームに掲載されます。RSSをストリームとして追加することが可能なので、自分のブログだけでなく、Plaxoを利用していない知り合いのRSSを追加したりもできますし、ID名さえ分かれば他のサービスも加えることができます。もちろん、追加したアイテムはそれぞれ公開度を設定することができるのでプライベート用としても使えます。

公開したスライドショーが集まる総合ページには自分のプロフィールを表示させることができます。日本語で書けるのはもちろん、TextileというWikiと似た記述方法を使って文章の整形が行えます

ひとつのサービスで複数アカウントを持っていても両方ともPulseに追加できるだけでなく、アカウントごとに異なる公開設定を指定することも可能です

複数のオンラインサービスを繋げるサービスはPlaxoだけでなく他にもありますが、Plaxoの魅力はオンラインサービスとデスクトップアプリケーションとの同期も容易に行えるところです。例えばPlaxoにあるカレンダーはGoogleカレンダーをはじめ、MacのiCal、WindowsのOutlook、Windows Mobileのような複数のサービスやデバイスと同期することができます。

カレンダーは他で利用している方もPlaxoで同期することができます。ページ下にある「同期ポイントを追加」をクリックすることで同期するサービスやソフトウェアを増やすことができます

専用ソフトウェアをインストールすれば、簡単に同期ができるだけでなく、Plaxo特有の機能をデスクトップから、利用できるようになります。例えばアドレス帳にある知り合いのプロフィールとPlaxoのプロフィールを連携することで、アドレス帳からワンクリックでPlaxoのプロフィールへアクセスするといったことが可能になります。

WindowsとMac上で動作する専用ソフトウェアもあり、インストールすることでデスクトップアプリケーションとの同期が可能になります。特定のカレンダーやコンタクトリストのグループのみを同期することもできます

Macのアドレス帳に追加された Plaxo サイドバー。Plaxo のプロフィールと連携され、ワンクリックでアクセスできるようになります

Plaxoは、コンタクトリストやグループ機能のようなソーシャルネットワークとしての機能も備えていますが、それらを利用しなかったとしても、情報集めやオンラインサービスと複数のパソコンを同期するために使うだけでも十分に利用価値があるサービスです。海外の人気サービスですが、日本語で利用できるという点も見逃せないところでしょう。オンラインサービスとデスクトップアプリケーションと同期するためのツールは既にありますが、Plaxoのように無料でしかも複数サポートしているサービスは少ないので活用してみてはいかがでしょう。