Web上で行うタスクやニーズは様々でひとつのサービスを利用していればそれで済むというわけにはいきません。そこで様々なサービスを利用するわけですが、ひとつのサービスで利用していたID名が他でも利用出来るとも限りませんし、サービスを通して新たなネットワークを築くチャンスを失ってる可能性があります。
自分の公式ページのような自分というアイデンティティを示すまとまった場所があると、相手に自分がWeb上でどのような活動を行っているのか一目で分かるようになります。1ページのアイデンティティサイトを作るサービスは国内外問わず幾つか存在しますが、今回紹介するMagntizeは、豊富なデザインと使いやすさが特徴のサービスです。
サイトの雰囲気がサイトのデザイン性の高さを物語っているMagntizeのトップページ。右上か中央にある「Sign Up for Free」ボタンをクリック |
会員登録からページのカスタマイズまですべての操作を画面遷移なしで行うことが出来るMagntize。情報もリアルタイムで反映されるので、待つことなく操作可能です。
例えばデザインの変更も、テーマを選択したらすぐにページが反映されます。テーマ自体はそれほど多くありませんが、ひとつのテーマに複数の色バリエーションが用意されているので、色の組み合わせを次々と楽しみながら選ぶことが出来ます。メールアドレスとパスワードの設定後、ページ作成のためのウィザードが表示されますが、これが設定画面と同じなので使いながらMagntizeの使い方を習得出来ます。インタフェースに画期的なことは特にないものの、視覚的な演出による情報の分類や、アニメーションを効果的に使った操作性の改善など細かいところにデザインが行き届いています。
英語だけでなく日本語でもプロフィールを記入出来ます。有料アカウントにすると履歴書をアップロード出来るようになります。今は設定したくない場合は「Skip」をクリックして次へ進むことが出来ます。また、アイテムをマウスオーバーすると、それぞれのサービスに合ったオプションが表示されます |
Magntizeをはじめとする自己紹介ページ作成サービスを選ぶ際にポイントになってくるのが、連携させることが出来るサービスと、他にどのような情報を掲載出来るかにあります。Magntizeではブログ、Twitterをはじめとしたステータス系、写真、ビデオ、音楽、その他の分類で複数のサービスとの連携が簡単に出来るようになっています。追加方法はサービスを指定しID名を入力するだけで幾つでも追加出来ます。
海外のサービスが中心なので国内サービスを主に利用している方には使えないという印象がありますが、URLを記入することが出来るカスタムフィールドがあります。自作のサイトや国内サービスのリンクを追加することが出来るだけでなく、RSSのURLであれば、時系列に他のサービスと一緒に情報を流すことが出来ます。
利用しているサービスとの連携を行います。基本的にリンク集としてプロフィールに表示されますが、ストリーム形式で時系列で表示させたい場合は右側の「include in my stream」のチェックをオンにします |
サービスとの連携だけでなく、メール、チャットアプリケーション ID、住所、電話番号といったお問い合わせ情報を登録することが出来ます。個人情報はページに掲載されるだけでなく、アドレス帳アプリケーションのファイル形式として広く使われている「vCard」にも変換されます。プロフィールをみて興味をもった観覧者はワンクリックでお問い合わせ情報を任意のアドレス帳に追加出来ます。また、有料アカウントにアップグレードすると、独自ドメインでページを表示することが可能なので、お問い合わせ情報を加えることでビジネスへの利用も考えられます。
機能だけを見るとMagntizeは類似サービスとはほとんど変わりませんし、日本国内のサービスを中心に利用している方にとっては少し物足りないサービスかもしれません。
しかし、それでも使ってみたいと感じさせてくれる要素として、気軽に編集して、元の作業に戻れるスピードと操作感があります。今後Flickrのような写真サービスをギャラリー形式に掲載出来るようになると、デザイナーがポートフォリオサイトとしての利用など可能性が広がるでしょう。見た目の良いプロフィールページを3分で作りたいという方はMagntizeを試してみてはいかがでしょうか。