すっかり寒い季節がやってきました。今週のこねたものはうどんになっていますが、うどんも温かいものが食べたくなりますね。
寒い時にもあえて冷たいうどんを食べるのがおいしいという方もいるかもしれませんが、おいしいものがより美味しくなる時期というものが様々にあるものです。
「夏炉冬扇」という禅の言葉があります。夏の囲炉裏と冬の扇子をという季節外れのものを表した言葉で、そのタイミングでは活躍の機会がありませんが、適した時期が来ればとても役に立つことを意味します。
人間、どうしても目立つ仕事であるとか、周りの人に尊敬されたり羨ましがられることをやっていたいと思うものですが、得意苦手はあり、いつでも表舞台に立って活躍できるわけではありません。
そんな時でも周りと比べて焦ることなく、たとえ目立たないことであっても今すべきことをしっかりと積み上げ、来るべき活躍のタイミングにすぐに動けるよう、また力をフルに発揮できるように準備しておくことが大切です。
また、何かに興味を持ち好きになったり、勉強に励んだりすることにも、人それぞれ何らかのきっかけでそういった「時期」が来るものです。
「もっと昔から興味を持っていれば」「前から勉強していれば」「もっと早くこの本を読んでいれば」と後悔の念がよぎることもあるかもしれませんが、あなたにとってそれは「今がいちばんおいしい時期」なのかもしれませんよ。
■こむぎこをこねたもの、とは?
■著者紹介
Jecy
イラストレーター。LINE Creators Marketにてオリジナルキャラクター「こむぎこをこねたもの」のLINEスタンプを発売し、人気を博す。その後、「こむぎこをこねたもの その2」、「こむぎこをこねたもの その3」、「こむぎこをこねたもの その4」をリリース。そのほか、メルヘン・ファンタジーから科学・哲学まで様々な題材を描き、個人サイトにて発表中。
「週刊こむぎ」は毎週水曜更新予定です。