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第6部 コンピュータシステム - 1.コンピュータシステムの構成要素

重要度 >>> ★★★☆☆

近年の注目キーワードであるエンベデッドシステムに関する基本的な理解と知識が問われるでしょう。

合格への攻略ポイント

■コンピュータの種類

コンピュータには、その目的や能力によって多くの種類があります。私たちにとって最も身近な家庭電化製品に組み込まれたマイコン、趣味や仕事に大活躍のパソコン、一秒間に何十兆回もの処理が可能で気象予測や科学技術計算などの大規模な演算処理が必要な場面に利用されるスーパーコンピュータなどです。

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■エンベデッドシステムとモバイルコンピューティング

マイコンが様々な機器に組み込まれて、その機器の本来の機能を存分に発揮するために制御する処理形態をエンベデッド(組み込み)システムといいます。またノートパソコンやPDAなど持ち運び可能な情報管理ツールを、自宅や企業での利用に留めずに外出先や移動中などでも積極的に活用する利用スタイルをモバイルコンピューティングといいます。

■コンピュータの5大装置

コンピュータの5大装置とは、入力装置・記憶装置・演算装置・出力装置・制御装置のことです。コンピュータは少なくともこの5つの装置で構成されている必要があります。なお、記憶装置には主記憶装置(メインメモリともいう)と補助記憶装置があります。5大装置はそれぞれ、入力機能・記憶機能・演算機能・出力機能・制御機能という5つの機能の処理を担っており、コンピュータの5大機能といいます。5大装置間の制御とデータの流れは次の図のとおりです。

装置名 機能名 解説 主な機器
制御装置 制御機能 コンピュータを構成する各装置に指示や命令を出して全体を制御する CPU(制御装置と演算装置などを一体にした装置
演算装置 演算機能 四則演算(加減乗除算のこと)と論理演算(条件に従って判断や推理を行うこと)を行う
記憶装置 記憶機能 主記憶装置と補助記憶装置があり、実行するプログラムや演算するためのデータなどを記憶する メインメモリ、ハードディスク、CD、DVD
入力装置 入力機能 情報や命令をコンピュータが理解できる信号に変換して主記憶装置へ伝える キーボード、マウス、ディジタルカメラ、スキャナ
出力装置 出力機能 情報や演算結果を人間に伝えるために、コンピュータ外部へ表示したり印字したりする ディスプレイ、プリンタ、スピーカ

本試験出題例

PCでソフトウェアが動作するために、常時必要なものはどれか。

  •  キーボード
  •  ネットワーク
  •  プリンタ
  •  メモリ

【ITパスポート 平成21春期 問44】


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解答と解説

PCに限らずコンピュータが処理を行うということはCPUとメインメモリとの間で命令やデータのやり取りが行われることに他ならない。したがってメモリが正解である。

  •  文字入力の場合に必要となる。
  •  ネットワーク接続が求められる場合に必要となる。
  •  印刷する場合に必要となる。

正解