大人気のGitHub
オープンソースプロジェクトのホスティングサービスには、古くはSourceForge.netおよびその日本語版であるSourceForge.jpからOracleが提供するjava.net、Googleが提供するGoogleCodeなど様々なものがある。ここ数年は、GitHubが注目を集めており、多くの著名なオープンソースプロジェクトが利用している。
GitHubは、その名の通りgitリポジトリのホスティングを中心とするサービスを提供しているが、使いやすいWebインタフェースやソーシャル的な機能、手軽にコードを共有するためのgist、Webサイトのホスティングが可能なGitHub Pagesなど便利な機能を数多く提供している。
今回はこのGitHubを活用するための周辺ツールを紹介しよう。
gitクライアント
GitHubを使う上で欠かせないのがgitクライアントだ。コマンドラインで利用してもよいが、GUIで利用できるツールや、普段使用しているエディタやIDEから利用できるツールがあると便利だろう。たとえば、EclipseではEGitというプラグインをインストールすることでEclipse上からgitを利用することができるし、NetBeansやIntelliJなどIDEではデフォルトでgitがサポートされている。
Windowsであれば定番ともいえるTortoiseGitを使用することもできるし、MacであればGitHub for MacというGitHubクライアントが提供されているので、こちらを利用するのもいいだろう。
IssueやGistとの連携
EclipseにはMylynというタスク管理のための機能が存在するが、GitHubと連携するためのコネクタも提供されている。このコネクタをインストールし、タスク・リポジトリービューにGitHubのリポジトリを登録することで、GitHubのIssueやPull RequestをMylynで操作することが可能になる。
また、このコネクタをインストールすることでGistとの連携も可能になる。タスク・リポジトリーにGistを登録しておくことで、Eclipseのエディタで範囲選択した部分をコンテキストメニューからGistを作成することができる。
Markdownエディタ
GitHubではMarkdownという記法でドキュメントなどを記述することができる。MarkdownはWikiのようなシンプルな記法だが、実際にどのように表示されるのかを確認しながら編集できると便利だろう。
EclipseではMarkdown Editor plugin for Eclipseをインストールすることで、Eclipse上でMarkdownファイルを編集することができる。表示イメージのプレビューのほか、強調表示やアウトラインの表示などが可能だ。
また、同様のツールにMarkUpDownというFirefox上でプレビューを表示しながらMarkdownの編集が可能なアドオンがある。
モバイルでもgithubを活用
Gh4aというAndroid用アプリケーションを使用することで、モバイルでもGitHubを活用することが可能だ。Gh4aではリポジトリの検索・参照、Issueの操作、リポジトリやユーザのフォロー・アンフォローなど様々な操作を行うことができる。
Gh4aでWebブラウザから可能なすべての操作を行えるというわけではないが、スマートフォンのWebブラウザではGitHubのリッチなWebインタフェースは操作しづらい場合あるし、プロダクトを検索したり、ソースコードやIssueをちょっと参照したい、という場合には便利なツールだ。
まとめ
汎用的なgitクライアントだけでなく、GitHubの専用クライアントやEclipseとの連携、モバイル端末からの利用など、GitHubの周辺ツールは非常に充実している。それだけGitHubが開発プラットフォームとして注目を集めているということの証でもあるだろう。これらの周辺ツールを利用することでGitHubをさらに活用できるのではないだろうか。