活気あるスマートフォン市場で成功するためのカギ
今、スマートフォンが大人気だ。各キャリアの新端末といえばスマートフォンというくらいの状況になっている。フィーチャーフォンからの乗り換えも急速に進んでおり、すでにビジネス市場として見逃せない勢いだ。
フィーチャーフォンをターゲットとしてビジネス展開をしていた企業にとって、予想以上の速度でフィーチャーフォン市場が衰退するなかで活路を求める先はスマートフォンしかない。そしてIT系企業はもちろん、あらゆる業界の企業が数少ない成長市場としてスマートフォンに注目している。
しかし、実際に「スマートフォンで儲ける」道筋が見えている人は少ない。まず、スマートフォンアプリで収益を上げる方法として、「単純にアプリを有料販売する方法」と「広告型アプリにする方法」がある。自分が作りたいアプリはどちらの方法が向いていて、どの程度の収益が見込めるのかを判断できる人はどのくらいいるだろうか。
そもそも、「自分が作りたいアプリ」が明確になっている企業はそれほどないだろう。現在のスマートフォン業界は何が当たるかわからないというのが実情で、こうすれば当たるという成功の方程式がない。また、企業側が仮に作りたいアプリを明確にできたとしても、それを作る人材はどうやって見つけたらよいのだろうか。
一方で、今は技術者にとっても悩ましい時代だ。スマートフォンのアプリ開発をする技術を持ち、アイデアを持っていてもクライアントを見つけるのが難しい。「技術力はあっても営業力がない、プレゼンテーションが下手」というタイプは、昔から数多くいる。しかも多くの企業がスマートフォンに注目するなか、どこへ向かって営業をすればよいのかも難しい話だ。
企業側も開発者側も互いを探しているのに巡り会えない。そうした状況を打開するために登場したのが、ベストクリエイトサービスが運営するWebサイト「Future of Apps」だ。
人の手でクライアントとクリエイターを結び付ける「FoA」
「Future of Apps」の始まりは2010年6月にさかのぼる。同タイトルで主催されたスマートフォンアプリプロジェクトが好評だったことを受けて、継続的なマッチングの場として誕生したのだ。
次世代アプリケーション開発の活性化を狙ったプロジェクトでは、開発者が自分のアイデアを盛り込んだ企画書を提出し、審査の結果評価された企画には開発費が提供された。作らせて終わりではなく、広報活動や実際の販売の部分にまで踏み込んだサポートもそのまま引き継がれている。
マッチングサイトとしての「Future of Apps」の大きな特徴は、企業と開発者の引き合わせに人の手が介在することだ。機械的に条件の合う相手を探し出してマッチングとするわけではない。もちろん、数社を対象に一括で見積りを行うサービスとも違う。
クライアントとクリエイターを引き合わせ、開発の成功に導くのが「Future of Apps」だ。具体的な流れとしては、企業側が条件と要望を書き込んだ募集記事を掲示すると、それを見た開発者側が応募する。集まった応募書類を企業側が審査し、条件の合う相手と面談するところからスタートする。面談時にはベストクリエイトサービスの担当者が同席する。
さらに、アプリ完成後もメディアでのプロモーション活動やユーザー獲得のためのサポートが用意されている。アプリポータル「ミートアイ」、「ミートロイド」でのプッシュや、バナー広告の掲出に加えて、提携8,000点に及ぶリアル添付ネットワークを活用したリアルアフィリエイトでのユーザー獲得も行われるフォローを行ったりしているのだ。
企業が用意するのは「テーマと予算」のみ! 要件定義不要の開発が可能
企業側として気になる部分であろう応募者の質もある程度担保されている。まず、登録を法人に限ることで、社会的に責任を負っている開発者に絞り込んでいるのだ。さらに、案件への応募には会社の詳細データと過去の実績の記載を義務づけることで、企業側に開発者の実態が見えるようにしてある。仮に大量の応募が集まってしまい、自社では選別が難しいと感じた場合はベストクリエイトサービスに足切りを依頼することもできる。
もう1つの大きなメリットとして、企業側が要件定義を行わなくてよいということがある。必要なのはテーマと予算のみ。大量に集まってきた企画の中から、ニーズに合うものを選択できるのだ。
開発者側は提示された条件内で新しい企画を提出してもよいし、長く暖めてきた企画をぶつけてもよい。なかには、すでに開発を済ませてあるアプリをクライアント向けにカスタマイズすることで、非常に短期間での開発を実現した例もあるという。開発のプロから提示されるアイデアを、クライアントとして審査すればよいのだから企業側の負担は通常の開発と比べて大幅に軽減される。
開発の素人である企業が要件定義を行う難しさは、スマートフォンに限らずあらゆる開発の場で問題視されている。要件定義が正しくない場合は、それに従ってしまったためにタイムロスになるケースもある。そして、要件定義に問題があると企業側は責任を負わされるわけだ。
しかし、「Future of Apps」ではそうした心配はない。企業はあくまでも必要なアプリの大枠を提示するだけでよい。要件定義を行う手間や労力も開発者側の調査をする必要もない。
営業力はなくても腕自慢のクリエイターが力を発揮できる
もちろん、開発者側にも大きなメリットがある。営業活動を行わなくても企業に巡り合え、自分たちの持つ技術やアイデアをぶつけることができる。完全なフリーハンドでゼロからアイデアを出すのは苦手でも、大枠の中で試行錯誤するのは得意だというタイプの開発者にも適した場だ。
また、社内での隙間時間の活用にも有効だ。空き時間を使って作った企画書やアプリにあてはまる依頼に応募するのだ。もし、うまくはまれば、大きな成功につながる可能性がある。
「Future of Apps」での活動は、企画書作りに不安を抱えているならば、その向上にも役立つだろう。書くべき項目が決まっていることで適切に自社をPRできるし、審査結果がよくても悪くても、その理由を知ることで成長できる。
以下の画面は、クリエイターがFuture of Appsに登録したら用意される「My page」だ。ここで、自身が勤める企業の情報、使える開発ソフト・言語・過去の実績などを登録するとともに、希望に適した案件の検索やエントリーが行える。なお、企業は採用する企画を検討する際にこれらの情報を参考にすることが可能だ。言い換えれば、スキルに自信のあるクリエイターはここでアピールするとよいというわけだ。
「Future of Apps」では、開発者が完全無料で利用することができ、応募しない間は詳細な企業データなどを入力する必要もないから、気軽に取り組んでみるのもよさそうだ。
企画審査から納品までしっかりサポートしてくれる心強さ
ここまで「Future of Apps」の基本的な特徴を述べてきたが、すべての流れにベストクリエイトサービスが積極的に関わってくることは、開発者側と企業側の双方にとって魅力的なことだろう。
開発者側には企業側の考えを、企業側にはアプリ業界全体の知識や開発者側との『話し方』を人が介在してサポート。言うなれば、同社は簡単なコンサルティングをしてくれるというわけだ。ちょっとした相談ができる相手というのは貴重だ。
マッチング段階での選別やアドバイス、初回面談時の立ち会いに加えて、実際の開発中もサポートしてくれる。アプリ開発に取り組んだ経験の浅い企業でも、安心できるだろう。